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姫日記

恋する気持ちを持ち続けていたい姫の日記です。

毎日、ひろの元に通っている。
日に日に回復はしているけれど、退院はもう少し先になりそうだ。
病室に着くなり、ひろはアレコレと姫に言いつける。待ってましたとばかりに・・・
「売店でアレ買ってきて」、「看護婦に聞いてきて」・・・

今日も、午後早い時間に病院に到着。
しばらくして眠るひろの横にそっと添い寝をしていた。
すると、スーッとドアの開く音がして起き上がると、お兄様の姿が。
「あ、こんにちは・・・」
「いいよ、いいよ、寝てな。」

まずいところを見られちゃったなぁと思いながら、
眠るひろのそばで、お兄様とひろの状態について話をした。

お兄様は長年銀行に勤め、現在も社会的な地位を保っている立派な方だ。
そういう社会性でいえば、ひろとは真逆の人生を送っている。
熟年離婚をされてはいるが、娘や息子たちとの関係は良好そうで、
悠々自適な生活をされているのがよく分かる。

そのお兄様の趣味は家庭菜園だそうで、ひろのお店の野菜は
旬のものであれば殆どがお兄様作のものであるようだ。

「今は、ブロッコリーがたくさん採れる。」

「いいですね~。」

「今から一緒に畑行く?!」

「え~、寒いじゃないですか・・・」←これは一応、上手くかわしたつもり。

「これからインゲンをまくんだ。うまいんだよ、インゲン。」

「美味しそう!私はチラシ寿司に混ぜ込みます。斜めに細く切ったものを。」

「あ~、旨いなぁ。へぇ~、一人なのにチラシ寿司なんて作るの?」



・・・・そうなのだ。
お兄様は姫の素性を知らない。知っているのは勤め先と、年齢くらいだ。
まさか、自分の弟、しかもバツ2でヤンチャばかりしてきた
どうしようもない弟が”恋人”と称する女性が夫も子どももいるなんて
思いも寄らないだろう。


そう思うと、途端にお兄様に対して顔向けが出来なくなった。
その場は何とかやり過ごすことはできたけれど、
この先、お兄様に会うのがはばかられる。

姫の行いは、そのままひろの行いとなって
周囲から非難されるに違いない。
それが心苦しい。

罪悪感のような複雑な気持ちでいっぱいだ。


ひろにそのことを話したいけれど、できない。
一番、相談したい人に相談できない。


私がしていることは罪悪なのか。

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コメント

探りを入れてるような気がしないでもないけど…
当事者も大人だし
お兄さんも大人なんだし
積極的にウソつく必要もないような気がする。
2013/02/21(木) 09:12:24 | URL | jen #- [ 編集 ]

jenさん

こんばんは。コメントありがとう。

・・・そうなの、当事者もお兄様も大人なんだけどね。

積極的に嘘をつく気はさらさらなくて
むしろ、本当のことを知ってもらいたいの。

でもね、きっとガッカリするだろうな・・・って。
ひろも、お兄様に知られたいとは思っていないだろうなって、思うんだよね。

コソコソ隠すすもりはなくて。
だからって
「私、いわゆる不倫なんです」って
宣言することじゃないじゃない。

だからさ、何て言えばいいのかなって。
2013/02/21(木) 23:22:43 | URL | donna #- [ 編集 ]
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