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姫日記

恋する気持ちを持ち続けていたい姫の日記です。

先日、ひろとデパ地下を歩いていた時のこと。
ひろが懇意にしている老舗洋食店の息子と出会った。

彼はイタリアンレストランを去年オープンさせている。

その彼に、ひろが耳打ちした。
「・・・またアレ、日を決めて連絡するから。」
「はい、ぜひ。」

去年ひろが入院する前に、そのお店でひろの誕生会を
することが決まっていた。
ひろが持っているワインをみんなで飲もうと計画
されていたようだが、詳しくは分からない。

耳打ちの後も、ひろは何にも言わなかったので、
姫も何も聞かずにいた。
たぶん、去年の誕生会の仕切り直しなんだなと、直感した。

そして、一昨日のこと。
ひろがこう切り出した。

「Kで、あ、あの息子の店で、今度ワインを開けるんだ。
一本何十万もするワインなんだけど。
日曜のお昼だったら、君、いい?6月の。」

「うん。」

「それでさ、TちゃんがMにあるものすごいフレンチに
君と僕を招待してくれるって言うんだ。6月だけど。
昼ならいいよって、言ってある。」

Tさんは色々とお世話になっているバーGのママ。
ひろが倒れた時、救急車で付き添ってくれた方だ。
姫も何かにつけ、助けていただいている。
ひろとは30年来の仲である。

「え?何で?!」

「全快祝いとか、何かだと思う。」

「何で、姫も?そんな・・・いいよ、姫は。」

「Tちゃんが、君もって言うんだよ。」

「えー・・・いいの?姫も?」

「もちろんだよ。君がいないと、僕が困る。」


・・・こんなこと、今まであっただろか。
去年だったら、姫に声が掛かっただろうか。

嬉しかったけれど、去年までのことを思うと
ちょっと複雑な気持ちにもなった。

病気は、ひろを本当に穏やかにさせた。
まるで、別人のよう。

傍若無人な俺様は葬り去られたのか・・・
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