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姫日記

恋する気持ちを持ち続けていたい姫の日記です。

その確執のせいで、私は誰とも
話をしたくなかった。
誰とも関わりたくなかった。

Nちゃんには
「結婚式ですごく嫌なことがありました。
しばらく一人にしてください。
Nちゃんのせいじゃないから。
しばらくそっとしておいで。」
と、メールをした。

私と兄、父との確執は
Nちゃんにも話していたので、
察してはくれたと思う。

とにかく、本当に誰とも関わりたくなく、
一人で閉じこもっていたかった。
辛うじて、仕事をしていても、
ふっと涙があふれて、トイレに立った。
精神が崩壊 して、動揺していたのだと思う。


Nちゃんには申し訳なく思った。
けれども、説明するのも苦しく、
そのまま放置した。

二日後の夜、
「おやすみ、姫ちゃん」と、
遠慮に満ちたメールが届いたが、
私は返信をしなかった。


きっと、Nちゃんは心配しているだろう。
気に病んでいるだろう。
訳が分からないだろう。

説明する苦しさと、Nちゃんへの想いを
天秤にかけて、私は、
翌日の昼、メールをした。

「昨夜はメールをありがとう。
嬉しかったよ。今日の夜、時間を作れますか?」

メールや電話じゃ伝 えられない。
私を受け止めてくれるか、それを確かめたかった。

すぐに返信があった。

「姫ちゃん・・・もうメールがこないと
思ったよ。このまま終わってしまうのかと。
うん、今夜時間作るよ。」



申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
そうか、Nちゃんはそこまで思っていたのか。
説明をしない私にどれほどの不安を感じただろう。


「ごめんね。そんなわけないでしょ。
一人で静かにしていたかっただけだよ。」

「なら、いいけど・・・」




そして、その夜、Nちゃんと逢った。
急いで来てくれたのだろう。
待ち合わせ時間よりずっと早く、
私を待ってくれていた。
「姫ちゃん、晩ご飯食べよう」


テーブルで向き合いながら、
私はポツリポツリとNちゃんに話をした。

「・・・そっか・・・・それは辛かったね。
お父さんは子供なんだね。
そうだな・・・オレならどうするかな・・・
オレなら、ぶん殴ってるかもしれないな・・・」


Nちゃんは私を批判も、否定もせず、
ただじっと聞いてくれた。
それで彼はこう言った。

「姫ちゃんにはオレがいる。
オレが姫ちゃんを支えてあげる。」


放心した私が
「何もしたくないし、したいことは何もない」
と言うと、

「何もしなくていい。
オレといればそれでいいでしょ。」
彼は屈託なく、微笑んだ。


それで、私の心はすっとほぐれた。
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