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姫日記

恋する気持ちを持ち続けていたい姫の日記です。

(2012年6月4日付の記事)

金曜日の夜中1時半、メールが来た。
”力尽きた・・・寝る。おやすみなさい。”

姫はちょうどDVDを観ているところで、すぐ電話した。
「今、DVD観てたの。悲しい映画で・・・
あともうちょっとで終わるんだけど、終わりたくないような、
最後を知りたいような・・・」

「じゃあ最後まで観たらもう一度電話して。」

30分後、映画を観終えて、再度ひろに電話した。
「終わった・・・悲しかった・・・」
「そう、何を観てたの?」
「『愛を読む人』。何とも言えない、重い映画だった。
ひろは今、何してるの?」
「マッサージチェアに乗ってた。」
「もう寝る?」
「もう寝る。」
「おやすみ。また電話してね。」
「おやすみ。また電話するよ。」

土曜日の朝、今日はひろと会えないんだし、
ゆっくり起きようと思っていた。
何度寝もしたけれど、9時半が限界。
起き上がって、洗濯を始めた。
ずっと洗っていなかったシーツやベッドカバーも外す。
ついでに、部屋も掃除をし始めた。

午前11時過ぎ、電話が鳴った。
今日、お葬式に参列すると言っていたひろからだった。
「もしもし?どうしたの?」

お葬式に行くのに、姫の車を出したほうがいいか、木曜日のうちに
聞いていた。答えは「大丈夫」だった。
だから、ひろから電話がかかってきたのは、ちょっと不思議だった。

「電話するね、って言ったから掛けてみたじゃん!」
「そうか、そうか。嬉しい!ありがと。」
「今何してる?」
「今ね、洗濯してる。お部屋の掃除もしてるんだよ!」
「えらい!!・・・」
「ありがと。」
「じゃあ、頑張りましょう!君も頑張って。」
「うん。また電話して。」
「ホント?また電話していい?」
「いつでも。待ってる。」
「じゃあね。」
「じゃあね。」

これが、ひろとの最後の会話。
何か言いたげだったような気がする。

”お葬式送って行ってあげるよ!”
そう言ってあげれば良かった。

そうしたらひろは拒んだだろうか。
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