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姫日記

恋する気持ちを持ち続けていたい姫の日記です。

土曜日のお弁当への道のりは、
まぁ、それなりに大変だった。

料理は不得意ではないが、お弁当は難しい。
煮汁が出るものは避けなきゃいけないし、
彩りも考えながら、詰めるのもテクニックが要る。

でも、そういうことは諦めた。
だって、主役は”春の味がするたけのこご飯”だから。


金曜日、仕事帰りにたけのこを買う。
本当は農産物の直売所みたいなところで買うのが
一番いいのだろうが、そんな時間もなく、
オフィスにほど近いデパ地下の青果売り場で
小ぶりの、そして高めのたけのこを買った。
一応、地元産だ。

帰宅してからが、さぁ、大変。
その日の夕食を作りながら、
たけのこの皮をあらかたむき、
米ぬかとともに鍋でゆがく。

Nちゃんは「土曜日でお願いします」と
言ったきり、何もふれないし、
私もその後、何かを言うことはなかったので、
明日でいいんだよな・・・と
少し気になったので、遠回しに伝えるべく、
鍋でゆがく様子を写真に撮って、メールした。

「タケノコだぁ!楽しみ、楽しみ。」
彼からの返信に、一安心。


おにぎりを入れるパック、おかずを入れるパック類を
その後、買いに出掛け、万端整えて、土曜日の朝を迎えた。

土曜日の朝、鍋のたけのこを水洗いしながら、
皮をむき、縦半分に切る。

コトコトと煮ながら、玉子焼き、お肉の準備。
たけのこが煮上がったら、ごはん用に刻んで、
煮汁を冷やし、炊飯器に投入。

もろもろ、出来上がったのは、
待ち合わせ時間の30分前。

小さな紙袋を下げて、
私は彼の車の助手席に座った。


「せっかくだから、どこか公園に行って食べよう!」

車を少し走らせ、
郊外の静かな山里の公園に向かった。

広場にベンチとテーブルを見つけ、
そこで、お弁当を広げた。

「すごいね。姫ちゃん、ありがとう。」
「うん。お口に合うかどうか分かんないけど。」

「卵焼き、上手だね。きれい。」
「そう?」
「オレはこんなにうまく作れない。」
「アハハ・・・」

「どう?美 味しい?」
「うん、美味しいよ。めっちゃ美味しい。」

「おにぎりは?」
「すごく美味しいよ。」
「良かったぁ~」



大役を終えて、私はどっと疲れた。
バイバイをして、夜、彼から、メールが届いた。


「姫ちゃん、今日はごちそうさま。
すごく美味しかったし、姫ちゃんがオレのために
作ってくれて、本当に嬉しかったよ。幸せだった。」


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