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姫日記

恋する気持ちを持ち続けていたい姫の日記です。

触れてはいけないことって、やっぱりあるんだなと思う。
暗黙の了解でみんなそれを知っていて、うまく使い分けている。
私は、世渡りが下手なのか、空気が読めないのか、
ただ正直なだけなのか、いや、馬鹿なだけなのか、時々、
そのアンタッチャブルに触れてしまうことがある。


かつて、私はそれで親友を失った。
今も交流がないわけではないが、以前のように
”親友”というのが憚られる。
その原因となったのがひろとの関係だった。


かつてW不倫の末、結婚した”親友”。
私はその彼女をずっと変わらず応援してきた。
仕事上のパートナーであった時期もあったし、
公私ともに支え合っていたと言っても過言ではなかった。

彼女の最初の結婚が破たんし、今のご主人と付き合うように
なった時も、まだその彼が前夫人と離婚が成立する前に、
妊娠し、流産してしまった時も入院に付き添い、
手術の書類にサインもした。
傷心の彼女を自宅に呼び、しばらく静養させたこともあった。

私は彼女と通じ合っている自負があったし、それは彼女も
同じだと思っていた。

私がひろと付き合うことになった時、
一番嫌悪感を示したのは彼女だった。
はっきりと言われた「不快だ」と。

ひろと付き合うきっかけになったのが彼女であったこと、
私の夫と彼女が旧知の中であること、そんな諸々が彼女を
「不快」にさせたのだろう。

それ以来、彼女と私の中で、私のプライベートは
アンタッチャブルなものになった。怖いくらいに。



そして、もう一つ。
私が勤めるオフィスに一つ年上の取締役の女性がいる。
彼女とは仕事関係以外にも接点があったので、折に触れ、
プライベートの話をする機会があった。

いつだったか、私と夫との関係が破たんしていることを
知って、「どうなの?」と聞かれたことがあり、
馬鹿な私は、ペラペラと話しをしてしまった。
「巣立ったら、家を出るつもりですが、それまでは母親の
務めを果たすつもり」だと。

それに対して彼女はこう言った。
「子供の前で仮面夫婦をするつもりなの?それってどうよ?
子供が可哀想じゃない?」と。


当時バツ1だった彼女。
それから数年後、彼女が妊娠出産で休暇を取ることが分かった。
「誰の子??」
驚いて私は尋ねると、彼女は言った。
「私の子」と。

彼女はどうしても子供が欲しいと言った。
精子バンクを頼ろうとも思ったらしいが、
生身の男性との間に子を設けたという。
だから、認知もしてもらっていないし、自分の子として育てると。

しかし、彼女は仕事に追われ、現在小学生になる子は
殆ど彼女の両親、つまり祖父母に育てられている。
色々な事情があるのだろうが、それは、両親が健在であるから
出来ること。恵まれているから。

でも、私は思った。それはエゴじゃないかと。
数年前に私に「子供が可哀想じゃない?」と言った彼女。
母親になりたい一心で、父親不在の子を設けた。
それは彼女のエゴじゃないだろうか?

そんなアンタッチャブルにはもちろん、触れはしないが。


彼女もひろのことを知っていた。
苦言を呈されたこともある。


それなのに、私は、軽率にもやってしまった。
先々週、Nちゃんとゴタゴタしていた時、オフィスの駐車場に
彼はやってきた。
夜、9時を過ぎていたので、私は自分の車の横に駐車した彼の車の
助手席に乗り、話をしていたのだ。

そこに、その彼女の車が入ってきた。
当然、Nちゃんの車は部外者の車で、目に付いたのだろう。
しかも、私の車が止まっている。不審に思ったに違いない。
”マズイな…”と思ったが、もうどうしようもない。



そして一昨日のこと。
オフィスで久しぶりに彼女と顔を合わせた。
その帰り際、エントランスで私を見送りながら、こう言った。
「こないだ、いたね。」
「あ…すみません。」
私は咄嗟に”すみません”と言った。

彼女は親指を立てながら言った。
「これ?」
「あ…まぁ…」
ごまかせなかった。

「どうよ?」
呆れたように彼女が言う。

「すみません…」
「あの時間はさ、社員もいるかもしれないしさ、謹んで。」
「はい…すみませんでした。」
「…言わせないでよ…」

何とも言えない表情で苦言を呈された。
苦言があって当然だ。私が軽率だったのだから。

でも……
私は釈然としなかった。
何も迷惑を掛けているわけでないのに。
アンタッチャブルなことと、どうして放置しておいてくれないのか。



それから、私は気分が沈んでいる。
釈然としない気持ち、自分の軽率さ、倫理に反しているのだという実感、
どこに向かうとも言えないこの不明確さ、胸を張れないこの状況。
色々な感情が入り混じっている。

世の中のアンタッチャブル。


今、ベッキーも色々な感情が入り混じっていることだろう。
清廉潔白な人なんていない。でも、世の中は暗黙の了解の内に
清廉潔白を他人に求める。
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