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姫日記

恋する気持ちを持ち続けていたい姫の日記です。

布団をかぶって目を閉じた。
Nちゃんの言葉が胸に突き刺さり、息もできないくらいに苦しかった。
私はどこまで彼を責め立てたのか・・・

Nちゃんは私に応えようとしてくれているのに。
どうして、マイナスにばかり目を向けてしまうのか、
悲しい思いと、悔しい思いが交錯した。


1時間ほど経っただろうか、メールが届いた。
「今、〇○に着いたよ。」
Nちゃんから、唐突に。

一瞬でベッドから飛び起きて
「私に逢いに?」と返すと、「そうだよ」と返ってきた。

時刻は13時を少し回ったところ。 < /div>
きっと、あれからNちゃんは悶々と考えて、行動してくれたのだろう。
彼は意志の固い人だから、決めたことをそう翻意するとは思えなかった。
なのに、こうして動いてくれた・・・

嬉しさと、怖さを半々に感じながら、いつもの待ち合わせ場所に向かった。
彼の車の助手席に乗って、私は「ありがとう」と言った。
Nちゃんの表情は硬い。

「今日は逢わないって言ったけど・・・逢いたかったから。」
彼はほんの少しも笑みを浮かべずに言った。
「姫ちゃん、ご飯食べに行こう。お腹空いた。」

重い空気を払拭するようにそう言って、Nちゃんは車を発進させた。


車の中 では、まるで何にもなかったかのように、
他愛ない話をした。いつもどおりに。

お昼ごはんを食べ、「初詣に行こう」と、
前に私が教えた智慧のご利益があるお寺に出掛けた。
おみくじを引くと私もNちゃんも「小吉」でドローだった。

「姫ちゃんとドローだったのが気に入らない。」
そう悔しがるのもいつも通りだった。
「次は絶対に負けないから。」

”次”という言葉に深い意味を感じて、私は
「また勝負するの、私と?」と問い返すと、

「当たり前。これは儀式のようなものだから。」
と、彼は答えた。

夕方5時を過ぎ、車に戻って空気はまた一変した。
審判の時だ。


「オレは姫ちゃんが好きだよ。一緒に居たいよ。けど…」

「けど?」

「オレのせいで姫ちゃんがイライラしたり、不快な思いをするんだったら
オレはいない方がいいと思う。」

「私もNちゃんが好きだよ。一緒に居たいよ。どうして、
”いない方がいいと思う”って勝手に決めるの?
一緒に居たいか、居たくないか。好きか、好きじゃないか。
このどちらかだと思う。」

「考えるよ。」

「考えること?それとももう好きじゃないの?一緒に居たくないの?」

「…分からない。ちょっと考えてみるよ。」

そして私は
「考えることじゃないと思う。直感的なことだと思う。」
そう言いながら、Nちゃんの顔も見ずに車を降りた。
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