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姫日記

恋する気持ちを持ち続けていたい姫の日記です。

このところ、気分が沈みがちで、体に力が入らない。
仕事に対するモチベーションも上がらず、調子が出ない。
そんな元気のない私に、Nちゃんは言う。
「姫ちゃんが元気ないと、オレも元気が出ないよ。
オレがいるよ。ずっといるから。」

それでも、沈んだ気持ちのまま仕事をして、
何とか日々を過ごしている。

先週の金曜日のこと。
仕事帰りに、スーパーで買い物をしていると電話が鳴った。
「姫ちゃん、元気出た?」
「うーん、、、分かんない。」
「そっかぁ。無理しないでね。大好きだよ。」
「うん、ありがと。」
「俺は今から帰るよ。姫ちゃんは?」
「今、買い物してる。」
「そっか、そっか。姫ちゃん・・・夜、時間ある?コーヒーでも飲もうか。」
「うん・・・ありがとう。」


私が沈んでいるのを察してくれたのだろう。
それにたまたまNちゃんにも時間があったのだろう。

一旦帰宅してしばらくして、いつもの喫茶店で待ち合わせた。
テーブルに向かい合って座り、他愛もない話をした。
他愛もない話をしながら、心がほぐれていくのが分かって、
私はぽつりぽつりと彼に心の内を話し始めた。

Nちゃんは静かに優しい目で私を見ながら話を聞き、
時々、言葉を発した。
「姫ちゃん、いいんだよ。頑張らなくて。十分やってるんだから。
姫ちゃんは自分が求める理想が高いんだよ。
十分できているのに、私はまだまだだ、って頑張っちゃうんだよ。
まだまだじゃないから。できているんだよ。」

彼の言葉につい涙があふれて落ちた。
Nちゃんは何も言わずに、おしぼりをそっと当てて
私の頬を両手で包んだ。

心の内を話しているからか、とめどもなく涙が流れる。

「姫ちゃんが頑張っているのはオレは知ってるから。」

「頑張ってないもん。全然。怠け者なんだよ。
40%くらいしか仕事してないし。」

「いいじゃん。十分だよ!!できる時に50%とか、60%にすればいいの。
頑張らなくていいの。それで、会社は姫ちゃんを認めているんだから。
誰も姫ちゃんが怠けているなんて思ってないよ。
オレの部下の女の子もそうだったんだけど、姫ちゃんと同じですごく真面目でさ、
もっと頑張らなきゃもっと頑張らなきゃって、追い詰めちゃうんだよ。
だから、姫ちゃんはそのままでいいの。」


今年の春ごろだったろうか、うつ病で休職していた彼の部下の女の子が
退職をした。とても残念そうに話してくれたのを覚えている。

私もかつて、病院に通い、治療をしていたことをNちゃんには話していた。
だから、私の傾向が何となく分かるのだろう。

Nちゃんの言葉に温かい涙が頬を伝う。
「よし、姫ちゃん車に行こうか。」

お店を出て、彼の車の助手席に乗った。
Nちゃんはすぐに私のほうに向いて両手を広げた。
私が身を乗り出すように彼の胸に頭をつけると、
「姫ちゃん、後ろに行こう。」と、言った。


後席で、Nちゃんは私を包むように抱いた。
彼の胸の厚さ、腕の筋肉を感じながら、しがみついて、
私は声を上げて泣いた。ワァーワァーと。
「いいよ。いっぱい泣いていいよ、姫ちゃん。」

これでもかというくらいにしがみつくと、
Nちゃんも私をこれでもかというくらいに抱きしめた。


Nちゃんに包まれているんだと思ったら、また嗚咽が漏れた。
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