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姫日記

恋する気持ちを持ち続けていたい姫の日記です。

爽やかな秋晴れ。空は澄んで一筋の雲もない。
「今日はどこに行こうかと思って。姫ちゃん考えてないでしょ?」
「考えてるわけがない。」
「だと思った。今日はお茶を飲みに行く。」

そして、東に向けて車を走らせた。

街を抜け郊外へ。
裏山に抱かれるように、日本茶のカフェがあった。

窓際の席に向かい合って座る。
大きな窓から見える杉の木立の緑がまぶしい。
Nちゃんからは抹茶あんみつ。
私は小さな茶菓子が6種セットになったプレート。

Nちゃんのたたずまい、表情、声・・・
全部好きだ。
なのに、どうしても得られない。
得られないから、欲しいのか。
得られた途端に、欲しくなくなるものなのか。


カフェを出て、次に向かったのは美術館。
まだオープンして真新しい美術館だ。
素敵な作品に、しばし心を奪われた。

そのあと向かったのは、お城。
広い御殿屋敷を静かに巡る。
広間で展示物を見上げていたら、ふと背中が温かくなった。

Nちゃんが私の背後にぴったりとくっついている。
「なに?」と振り向こうとしたら、そのまま覆いかぶさるように
抱いて包まれた。まるで子供のように。
そして、私の髪に優しくキスをした。
「姫ちゃん、愛してるよ。」

身体が痺れるほど、嬉しくて、頭をNちゃんの胸に預けた。

天守閣に上ると、そこは展望台になっている。
四方から入る風が心地いい。
開け放たれた窓から外を覗いていると、
再び、Nちゃんは私を後ろから抱いた。
腕が私の胸元を抱える。
「いい景色だね」
私の耳元で言った彼のほうを振り返ると、
私の目の前に彼の顔があった。

二人きりではなかったので、そこまでだったけど。



後ろから抱きしめられた心地良さを
今、一人で噛みしめている。
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