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姫日記

恋する気持ちを持ち続けていたい姫の日記です。

土曜日、前々から気になっていたカフェに行った。
カフェの前に立ち寄ったのは、願い事が何でも叶うという神社。
Nちゃんと並んでお参りをした。
(ずっと一緒に居られますように)心の中でそうつぶやきながら。

「確かこの辺なんだけど・・・」
事前に調べておいてくれたのだろう、Nちゃんがナビを見ながら言う。
彼の頭の中の地図は神級だ。空間把握能力に長けている。

どう見てもカフェなどありそうにない藪の中を進む。
車一台がギリギリの通れる道に緊張感が高まった。
「怖い怖い、、、」

しばらく進むと、カフェの駐車場が見え、Nちゃんは何とか苦心して車を止めた。
車から降りると、竹やぶ、小川と秘境の要素がたっぷりで、
虫もぶんぶん飛んでくる。
「きゃー、やだーーー」逃げ回る私に、Nちゃんは言った。
「ここに来たいって言ったの姫ちゃんなんだよ。」
「そうだけどさぁ、怖いんだもん。」


しばし歩くとカフェに到着。
そこはもう別世界だった。レトロな空間の中、ポツンポツンと席がある。
小川に面した席に二人並んで座った。

そこは静かで、恐ろしいほど時間がゆっくりと流れる場所だった。
Nちゃんは疲れているのか、しきりにアクビをする。
「眠い?寝ていいよ。」
「全然、眠くないよ。」と、彼。

居心地がいいのか、ソファに深く腰を沈めたNちゃんは、隣に居る私の肩に頭を置く。
それが嬉しくて、私は腕を回して彼の頭をなでた。
Nちゃんの顔と私の顔の距離は5センチほど。
Nちゃんがさらに顔を近づけたので、とっさに避けると
「なんでだよ・・・」と、彼。
「だって、人がいるよ。」
「誰も見てないよ。」
そして、私は観念した。

静かで、甘く、まるで時間の流れが止まったような空間。
私は今、Nちゃんとここに居る・・・そう心で思うだけで、
体が震えるほど幸せだった。
何も怖くない、何の不安もない、ただ満たされた時間に、
このまま時間よ止まれ!と何度も思った。

2時間程滞在しただろうか。
「さ、そろそろ行きますか。」
Nちゃんに促され、カフェを後にした。

「静かで良かったね。けど、オレはあんまり来たくない。」
まるで来るものを拒むかのような秘境にちょっと辟易としたのだろう。
「確かに、なかなか気軽に来れないね。」
また、Nちゃんと来たいと思っていたので、少しがっかりしてうつむいた。


「また、季節が変わって、冬にでも来よう。」
Nちゃんは優しく微笑んでそう言った。




夜、今日はありがとうのメールをした時に
「今日、カフェでNちゃんの隣にいた時、ものすごい幸せで
時間が止まればいいのにって思ってた。」と、送った。

すると、返ってきたのは「そうだったの??」という
まるで空気の読めない返事。

「そうなの。嬉しかった。」と畳みかけると、
「そうか。それなのにオレはアクビばかりしてごめん。」と来た。

「え?今さら?」と、ちょっと意地悪をしたら
「ごめんなさい。」と返ってきたのだけれど、

私はどの瞬間も全部嬉しくて、幸せだったことを伝えた。


カフェはガランと広い空間だったけれど、
私とNちゃんは切り取られたように、穏やかで甘い空気に包まれていたに違いない。
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