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姫日記

恋する気持ちを持ち続けていたい姫の日記です。

今日、朝の仕事を片付けて、Nちゃんのお迎えを待つ。
約束の午後2時になる直前、青いゴルフが見えた。

助手席に乗ると、いつもと変わらず優しく微笑むNちゃんがいた。
「姫ちゃん、お疲れさま。仕事大丈夫?」

「うん、大丈夫だよ。」

「さ、どこ行こっか。」

「えー考えてない。」

「じゃ、オレの行きたいところに行っていい?」

「もちろん。」

Nちゃんの顔を見ると、もう私がやらかしたことなんか忘れてしまっていた。
「姫ちゃん、逢いたかったよ。姫ちゃんは?」

「逢いたかったよ。」

「姫ちゃん、綺麗だよ。」
Nちゃんは、何度も私を綺麗だと言い、携帯を取り出すと、
信号待ちのたびに私を写真に撮った。

Nちゃんは左手を私の膝に置き、私の手を取って強く握ってこう言った。
「大好きだよ。」


Nちゃんは私を責めたり、やらかしたことを何か挙げたりすることは全くなかった。
ただ、いつもと変わりなく、私に優しい眼差しを向けて「大好きだよ。」と言った。

信号待ちでふとNちゃんがこちらを見つめる。
「なに?」と言うと、顔が近づいて、唇を合わせた。

30分ほど車を走らせて到着したのは郊外の小さな歴史資料館。
「ずっと来たかったんだ。」

平日の午後、館内には誰もいなかった。
Nちゃんは私の手を離さない。手をつないだまま、展示物を見て回った。
そして、Nちゃんは体をかがめて何度も私にキスをした。

じっと目を見て、顔を近づけ、嬉しそうに唇を寄せる。
ただ、それだけの優しいキスを。

Nちゃんと一緒に居ることが楽しく、嬉しかった。
一点の曇りもなく、ただただNちゃんを好きだと思った。

Nちゃんはこんなにも優しく穏やかなのに。
私はどうして彼を信じられないのか。

資料館を出て、市街地に戻った。
「たまにはスタバに行こうか。」

そして二人で並んで座り、他愛もない話をした。
話をしながら、Nちゃんは周りを気にすることなく私に顔を近づけ、
あと数センチのところでいたずらっぽく何度も微笑んだ。

私の体に触れ、やさしく撫でてくれた。
Nちゃんは私だけを見ている。私だけに向き合っている。

午後5時を過ぎ、バイバイをした。
「明日、どこに行きたい?」
「どこでも。」
「今日はオレが考えたから明日は姫ちゃんが考えて。」


帰宅して、Nちゃんからメールが届いた。
「姫ちゃん、綺麗だったよ。」

「ありがとう。今日は逢えて嬉しかった。楽しかったし、幸せだった。」

「良かった。姫ちゃんの役に立ってるね。」

「『役に立つ』って表現がしっくりこないんだけど、、、」

「オレは姫ちゃんに喜んでもらいたいんだ。必要とされたいから。」

「ありがとう。Nちゃんは必要な人だよ。大事な人。
私も必要とされたい。でも、私は何にも役に立っていないよ。」

「そんなことないよ。姫ちゃんはそばに居てくれるでしょ。
いつも感謝しているよ。」



こんなふうに素直に言えるNちゃんを私は大好きだと思った。


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