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姫日記

恋する気持ちを持ち続けていたい姫の日記です。

ジタバタしただけの週末が明けて、月曜日。
朝、起き上がることもできず、何も考えたくなくて仕事を休んだ。

罪悪感から逃げるように、ただただ眠った。

彼からは朝早い時間に長文のメールが届いていた。
「オレは姫ちゃんが好きだよ。一緒に居たいよ。
でも、どうしたらいいか分からない。」

どうしたらいいか分からない、だって?
そんなこと私に聞くなよ。
舌打ちしたい気分で、開封だけして、返信はしなかった。

お昼も、昼下がりも、ただただ惰眠を貪った。


夕方、彼からメールが届いた。
「お疲れさま。メール来ないね、、、
仕事が終わって今から帰るね。姫ちゃんも気をつけて。」

一瞬、逡巡して、思い切って返信した。
「私を失いたくないなら、私が大事なら、
今夜、会いに来て。」


私は、賭けに出た。
Nちゃんを試してみたのだ。

これで、「無理だよ」とかえってきたら、
迷わず、「さようなら」と送ろうと決めていた。

しばらくして届いたメールには
「時間が見えたら連絡します」とあった。


・・・私に応えてくれた。
こんなワガママを受け止めてくれた。

八時半過ぎ、電話が鳴った。
「姫ちゃん・・・今、もう家?」

「すぐ来れる?」

「9時にはならないと思う。」

そして、私の自宅近くを指定した。
霧雨の降る中、私は車の中で静かに待った。

ひときわ明るいヘッドライトが私を照らし、
私の車の横にNちゃんの車が止まった。

彼の助手席に乗ると
「来たよ。姫ちゃん。120キロで飛ばしてきた。」

「私が大事だから?」

「そう。失いたくないからね。」

「うん・・・もし、『無理だよ』って言われたら『サヨナラ』って送ろうと思ってた。
そう思った?」

「うん。」

「困る?」

「姫ちゃんが好きだからね。」

そしてポツリポツリと話をした。
手も触れず、体も触れないまま、
彼は難しい顔をしている。

「オレは姫ちゃんに対して何にもしてないかな?
オレはオレなりに努力をしてきたつもりだけど。
でも、姫ちゃんが『オレの空いた時間だけ、都合良く私に与えるだけ』
って言われて、悲しかったよ。」
前を向いたまま、難しい顔のNちゃん。

その横顔が遠く遠く感じられた。
触れたくても触れられないほどに。

しばらく話すうちに涙がこぼれて落ちた。

その涙をNちゃんはそっとティッシュで押さえてくれた。
「姫ちゃん・・・泣かないの。目が腫れちゃうよ。
せっかくの美人が台無しだよ。」

優しく穏やかな言葉にさらに、涙があふれた瞬間、
Nちゃんは身を乗り出して私をきつく抱いた。
「よしよし・・・姫ちゃん寂しかったね。ごめんね。
オレのせいだね。ごめんね。好きだよ・・・」

そして声を上げて泣いた。

「泣いていいよ。」
Nちゃんはそう言いながら、私を力いっぱい抱いた。


心の中に張り詰めた氷が解けて、
こんな不毛な時間があまりにももったいなく感じて、唇を合わせた。


結局、元の木阿弥。


何やってんだか、私。
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