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姫日記

恋する気持ちを持ち続けていたい姫の日記です。

待ち合わせたのは、オフィスから出来るだけ離れたシティホテルのレストラン前。
ここは8年ほど前にひろに初めて誘われて食事をしたところだった。

しばらくぶりに見るひろは、前日の病院での過酷な検査のせいか、
少し痩せてやつれていた。

どんな顔をしてひろに会えばいいんだろう。

ひろは私を見つけると、片手を上げ、はにかんで近付いた。
「久しぶりじゃないか。君、痩せたか?」

最上階の和食店で街を見下ろしながら食事をした。
私は言葉が出ない。
ひろは前日の検査の大変さに、途中私の名を何度も呼んだと
話した。

たくさん話したような気がするけれど、今は何を話したのか
細かいことは忘れてしまった。
ひろに話さなきゃいけないことなんて、ない。
話さなくても、お互いのことは分かっているからだ。

「ちゃんとしててね。ひろは、短気ですぐ怒るし、
怒ってるのに、怒ってないって言うし、カリカリしないで。
毎日ちゃんと違う服を着て、髪が伸びたら伸びきる前に
切りに行って、健康的に毎日を過ごしてね。」

そう言いながら、涙がこぼれた。

「君の言う通り。君に言われたこと、全部分かってる。
今もそう言う言われたこと、あとで思い出すんだ。そう言われる
ことが嬉しい。それに、いとおしくてしょうがない。」
照れながら、ひろが答えた。


そして、
「君をそばに置いてやれない自分が情けない。
でも、これから僕は君といつか一緒に居ることができるよう
頑張る。それが僕の原動力だ。
その時、君がどう思うかは別として、僕は君を迎えたい。
ここに住みなさいと、家を与えたい。そうじゃないと、
僕は、死ぬに死ねないじゃないか・・・」

目の前に穏やかなひろが居た。

「豊かになるからね。いろいろな意味で。僕は君を愛している。
どこまで行っても、君に惚れている。だから、君は目の前のことを
納得できるまでちゃんとやるんだよ。」
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