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姫日記

恋する気持ちを持ち続けていたい姫の日記です。

少し前に、ひろから電話があった。

「悲しい思いをさせてしまってゴメン・・・僕、叱られるとダメなんだ。」
姫が無言でいるからか、ひろは一方的に話した。

叱られるとダメ、、、
確かに、今日、姫はひろを注意した。
「また同じ服を着てる。今度同じ服着たら、一着ずつ服捨てるよ。」
面倒だからなのか、ひろは毎日同じ服を着る。
放っておくと一週間同じ服を着続けていることもある。
ひろによると、「毎日洗濯している」のだと言う。
引っ張り出すのが面倒だから、洗濯から上がった服をまた着る。

「でもさ、人が見たら、あの人毎日同じ服着てる、って思うよ。
だらしないって思うし、清潔感もない。そんな人がやってるお店に行きたいと思う?」
そんなことを、これまでもたびたび口にして、ひろを注意した。

今日で何度目の注意だっただろうか。

ひろのご機嫌スイッチがパチンと切れた。

全然脈絡のない反論をされ、挙句に
「これは根本の話だから、もう別れよう、まじに。」

相当、ひろのご機嫌が悪かったのだと思う。

でも、ひろの反論を静かに聞いていて、つくづく思った。
駄目だな、この人。何もわかってない。




新しい賃貸の物件を探すため、タブレットに釘付けになっているところへ、
ひろから電話が入った。

姫から言うことは何にもなかった。言いたいこともなかった。
ひろの一方的な言葉を聞きながら、
「そうじゃないんだよ、ちがうんだよ。」と心の中でつぶやいた。



この電話に姫が普通に対応して、「ご飯食べに行こう。」って
言ったら、きっと、うれしそうにひろは「行くか、行くか」と答えるだろう。
でも、言わなかった。言えなかった。

電話を切ったが、またかけなおして「一緒に寝よう」と言えば、
ひろはきっと喜んでくるだろう。

今、そんな選択権をにぎっているのは、姫のほうだ。
姫次第で、どうにでもなるような気がする。

ちょっと折れて、しおらしくして、打算的に付き合いを継続すれば
姫はまぁ、寂しくないし、ひろの庇護もえられる。

これまでと同じ関係をひろと続けるか?
否、それはもう疲れたよ。


ひろは姫からの言葉を待っている。
「一緒にいてよ」の言葉を待っている。
この言葉を発したら、ひろはたちまち「うん」というだろう。

でも、そうしたら、また永遠に続く。
不毛な混沌とした偽愛の世界が。
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