FC2ブログ

姫日記

恋する気持ちを持ち続けていたい姫の日記です。

その後もひろは頑なになったり、柔和になったり
面倒を繰り返した。

ようやく分かってくれたかと思うと、また厳しい表情で
病院に対する苦情を言い、ありとあらゆることを病気のせいにする。

「あのね、納得いかないことがあるんだったら、ちゃんと
診察の時に解決しなきゃ。お医者さんと信頼関係を築くのって大事だよ。
でもね、お医者さんだって分からないことあるんだよ。」

「そんなこと僕は説明受けてない!」
強い口調でひろが答えた。
「半年くらいしたら元通りになりますって言われた。
だから、僕は手術を受けたんだ。」


「先生、そんなこと言ってないよ。ひろは色々な人に
色々な話を聞き過ぎて混同しているんだよ。
先生は『半年』なんて一言も言ってない。
姫はちゃんと先生に説明を受けたよ。一緒に聞いたでしょ。
今のひろの状況は、先生の説明通りだよ。」

「そうか・・・・」

「ね、ひろ。もっと素直になって。偏屈にならないで。
先生の言うことに疑問を感じたら、その場で解決しようよ。
ここでああだこうだ言ってもしょうがないでしょ。
じゃ、今度さ、セカンドオピニオンもらおうか。そうしよう。」

「それは必要ない。」

「じゃあ、もっと素直になって。
ネガティブに考えれば考えるほど疑心暗鬼になるし、
気持ちも沈むでしょ。でもさ、気持ちが沈んでも、病気は治らないよ。
気持ちが沈んで病気が治るなら、もっともっと沈めばいい。
でも、違うでしょ。沈めば、確実に気力は失われるよ。
ひろだって得しない。同じ時間を過ごすなら、前向きになろうよ。
『病は気から』って本当だよ。信じて。」

「うん・・・」

「ひろは、姫の言うことに反論しないで!『そうだね、そうだね』
って、言っとけばいいの。分かった?」

「うん。僕は君の言うことだけ聞いてる。」

「そう。じゃないと、捨てるよ。」

「ほんとだよな・・・」

「セックスは気にしなくていいから。他でするから。」

「やっぱりな・・・そうだよな。そうして。
分からないようにして。」

「分かった。分からないようにするから。」

「分かるよ、そんなの・・・」

「何で『しないで!』って素直に言えないの?」

「しないで。」

「しないから。」

「よーし、僕、頑張るぞー。」


子どもか・・・・・




「姫の講義は高いよ。ほんと、手間がかかるんだから!」

「そうだよね・・・ごめんね。ありがとう。」


今日の講義は都合、2時間ほどを要した。
スポンサーサイト



コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
Pass:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック URL
http://donnahime.blog.fc2.com/tb.php/181-3f1ab7e9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック