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姫日記

恋する気持ちを持ち続けていたい姫の日記です。

ひろが久しぶりに一人で診察を受けてきた。

午前中の仕事を済ませて、ひろと落ち合う。
「報告するね・・・」

前回のCT結果も経過も良好で、次の診察は3週間後となった。
しばらく2週間毎が続いていたので、少し進歩か。

「ほんと?ちゃんと全部言ってよ。」

「ほんと。全部言った。そっちはそういうわけで大丈夫なんだけど、
ちょっと胃が痛くなるような悩み事があって。」

「どうしたの?!」
てっきり、昨日の『懸案事項』だとばかり思った。

「娘が・・・」

聞くと、今年大学を卒業した娘さんの就職先を最近知り、
「それは大変、何てこと!」と胃を痛めているらしい。

「兄貴にも話したらさ、それは大学卒業して働くとこじゃないなって。
お前の店でアルバイトしてたほうがマシだって言うんだよ。」

ま、確かに、父親であるひろが心配するのは分かるけれど・・・

「今日、4時に娘を呼んだんだ。話をしようと思って。
ねぇ、ねぇ、何て言ってやればいいかな?」

『懸案事項』の優先順位があっという間に代わってしまったのには
ガックリと来たが、姫に意見を求めてくれたことが嬉しかった。

「親として心配なのは分かるけどさ、要は本人じゃん。
彼女がどうしたいかだと思うの。彼女なりに考えているだろうし。
仮に考えてないとしても、それはそれ。失敗しなきゃ学べないでしょ。
リスクを取り除いてあげようという気持ちは分からなくはないけど、
一生、そんなふうにそばに居てサポートできないでしょ?
自力で何とかする力を養わないとダメだよ。
それに、取り除いてあげなきゃいけないほどのリスクじゃないし。
彼女の生き方があるんだから、ね。見守ってあげたら?」

そんな趣旨のことを話した。

ひろは自分が頼りないせいで、娘がこうなっちゃったとか言って
自分を責めているようだ。

「自分を責めたってさぁ、今更過去をやり直せるわけじゃなし。
それにね、どんなに素晴らしい環境を親が与えても、ダメな子はダメだし、
どんなに劣悪な環境で育った子でも立派になる子はいるよ。
親が与えた環境や影響だけじゃない。彼女はもう大人。
自分の力で生きて行かなきゃいけないの。
話を聞いてあげるだけでいいんじゃないかな。
助けてって、来たら、出来る範囲で助けてあげれば。」



その後、ひろが娘さんとどんな話をしたかは分からないが、
どうにも心配になった。
ひろは優しさの裏返しで、ひどく意地悪を言う時もあるし、
嫌味を言う時だってある。
まさか、娘さんにひどい言い方はしないだろうが、
ただでさえ危うい親子関係が壊れるのも切ない。

そんなことを思って、夕方、ひろにメールした。
『お嬢さんに意地悪な言い方とか、嫌味とか、
分かったふうなものの言い方をしないでね。
大らかに話を聞いてあげて。』


結局、ひろの妹さんであるK子さんにも入ってもらい
話をしたそうだ。それは良かった。

少ししてひろから電話があった。

「ありがとう。心配してくれて。僕、余計なこと言わなかった。
言いたいことの100分の1くらいしか言わなかったよ。」

「それでいいよ。ひろは冷たいこと言っちゃうから。
心配だったの。」

「うん、分かってる。」


分かってんのかい!!!
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