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姫日記

恋する気持ちを持ち続けていたい姫の日記です。

5回も恋していると言ったひろ。

「姫もひろに恋してるよ。ずっと。
ひろはあの手この手を使ったけれど、そんなことしなくても
姫は本能的にひろに恋してた。インチキでいい加減なことをする
ひろを『何て軽い人なんだろう』と冷静に見ていたんだよ。」

「軽くて嫌いにならなかったの?セックスがいいから?」

「セックスは別に・・・」

「え?!ショックだなぁ。ガックリだよ。」

「セックスがいいからじゃなくて。それが大きな理由じゃないってこと。」

「そんなに僕のこと好きなの?」

「好きだよ。」

「そっか。じゃあ何でも言うこと聞く?」

「聞くよぉ!」

「じゃあ、水を飲ませて。」
ひろは目の前にあったグラスを指して椅子に踏ん反り返った。

「あ、はい!」
姫は水の入ったグラスを手に取って、ひろの口元に持っていこうとした。
けれど、すぐ気付いた。「あ、違う、違う。こうじゃないよね。」

そして、グラスの水を一口含んで立ち上がろうとした。
昼下がりのティールームでのこと。

ひろは目をまん丸く見開いて、笑った。
「わ、わ、わ・・・許してください。勘弁してください。」

姫が口移しで水を飲ませようとしたことを察知して
膝に両手をついて頭を下げた。

もちろん、こんなところで口移しをする気はなかった。
(ひろが受ける体制を整えさえすれば何のためらいもなく
実行したけれど。)



あんなに元気のなかったひろが歯を見せて笑った。
「僕を笑わせようとしたの?」

「そうだよ~」


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