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姫日記

恋する気持ちを持ち続けていたい姫の日記です。

昨日はひろの診察日だった。
午前9時の診察のために、モーニングコールでひろを7時に起こし、
姫は支度をして家を出た。

前夜に相当量のお酒を飲んだので、朝はつらかった。
けれど、「先生に会うんだもん♪」と
きちんとお化粧をし、髪を整え、洋服を選んだ。

診察室に入ると、先生はまず姫のほうをじっと見た。
(あ、見つめられたわけではありません)
ひろが頼りないので、体調を聞きだすためには
姫の言葉が必要なのだ。

「あ、えーっと・・・前の二週間よりはずっといいです。
絶不調な日はないですし、落ちついています。」

「食べれていますか?」

「はい。全然問題ありません。」

「眠れている?」

「はい。しっかり。」

「眠剤は?」

「私は必要ないと思うんですけれどね。」

「あ、いや・・・欲しいです」と、ここだけひろが口をはさむ。

「まぁ、じゃあ、眠剤は出しておきましょうね。」
先生はそう言いながら、何か考え事をするふうに
じっと一点を見つめた。

「・・・最近・・・ケイト・スペードを持っている人が増えましたよね。」
唐突に先生が言った。


姫は先日、ひろに買ってもらったケイト・スペードのバッグを持っていた。
「はぁ、そうですね・・・」

ひろは「何、それ?」とキョトンとしている。

「いや、ニューヨークのブランドなんですけどね。」
と、先生。

「何で知ってるのそんなこと。僕、知らない。」
と、ひろ。

「それは・・・そういうのを差し上げる方がいらっしゃるからよ!」
と、姫はひろの腕をトントンと叩いた。

「あ、そうか、そうか。」

「いや・・・そうじゃなくて・・・妻が・・・」
先生が照れ笑いした。


え?!「妻が」?!
今、「妻が」って言ったよね・・・
ガーン・・・・・・・・・・


「でも、コレ僕がプレゼントしたんだもんね。」
ひろは負けじと先生に言う。

「アハハ・・・知らないのに?
それは一緒に買い物に行って、これ買って!って言われて買っただけでしょ?」
と、先生。

そう、大正解!!



そんな軽い会話をしながら、
「妻が」って言った・・・今、「妻が」って・・・

姫は頭でグルグルそのことばかり反芻していた。


ま、そりゃそうだよね。
外科の医師で、大学の講師も務めている若い先生だもん。
「イケメン」ではないにしても、何というか愛嬌のある顔をしている。
女性が放っておくわけないよ、そりゃそうだ。


いや、だからってショックを受けているわけじゃあないのだけれど。
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