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姫日記

恋する気持ちを持ち続けていたい姫の日記です。

お部屋に到着してから、姫は止まらなかった。
いや、止められなかった。

「何で予定が分かった時点で言ってくれないの?
そしたら、ガッカリすることもないし、有意義な予定を立てられるのに。」

「そうか、そうか。言ったつもりでいたんだ」

「ひろはいつもそう。都合が悪いことは何にも言ってくれない。
私がひろと会うためにどれだけ準備して段取りしているか
分かってくれはしない・・・・」
一気にまくしたてた。泣き喚きながら。

「僕のことはもっと気楽に考えて。キミが忙しいのは
分かってる。だから、もっと気楽に。そっちが忙しければ
そっちを優先してくれればいいから。」

その一言が姫の怒りに油を注いだ。

「何、気楽って?姫には手をかけてやらないといけない子供がいるの。
やらなきゃいけない仕事もあるの。それを一生懸命やりくりして、
整えて、ひろと一緒に過ごす時間を作ってるの。
気楽に考えてれば、時間なんて作れない!ものすごく考えなきゃ
時間なんて生まれない!
姫はひろと一緒に居たいの。そっちが忙しければそっちを優先って、
じゃあ、こんなふうにひろと一緒にいることなんて出来ない。
忙しいんだから!!何でそんなふうに言うの?」

「僕が怒らせちゃった・・・」

それから、ひろは手を尽くしてくれはしたが、
イライラMAXの姫に何も通用するわけもなく、
結局、何も解決しないまま、ひろは油だけを注ぎ続けた。

そのたびに、姫はひろにガリ(爪を立てる)、
ボキ(指をひねる)、ガブ(噛みつく)をした。
どれも、「怒っているんです」というパフォーマンス
でしかない程度だったけれど。

そして、腹立たしいまま、ひろを送り届け無言で別れた。

「ありがとう。ありがとう・・・明日電話していい?
今日の夜・・・夜、電話する。」
ひろはそう言い残して車を降りた。
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