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姫日記

恋する気持ちを持ち続けていたい姫の日記です。

更年期のせいか、
バイオリズムの乱れか、
それとも単なる疲れやストレスか…

今月は病院に行ってばかりだ。

しつこい扁桃炎で、耳鼻科には4回もかかった。
一旦良くなるのに、
薬を飲み切ってしばらくすると、
また違和感を感じてぶり返す。

痛みが酷くて夜も眠れないほどだ。
ずっと微熱も続いている。
ついには点滴もした。

仕事もずっとは休めず、
何とか奮い立たせて頑張っている。


歳を取ると、こうも弱るのか。


更年期の不調も合わせると、
体調がすこぶる良いのは月のうちほんの数日。
まぁまぁ良いのは一週間ほどで、
月の半分ほどは、何かしら不調な気がする。
心身共にね。

とにかく、弱っている。


昨日は仕事を休み、通院以外は一日寝ていた。

夕方Nちゃんから「今から帰るよ」の
電話があった。


私のカサカサの力ない声に驚き心配したのか、
5分ほどしてもう一度電話があり、
「姫ちゃん、食べたいものある?
食べるものある?何か買っていくよ」と。


そして、リクエストしたゼリーを
わざわざ届けに来てくれた。
そんなに近所でもないのに。

軽くハグをした彼は
「熱いよ、姫ちゃん…
冷えピタ買ってくれば良かったね」と言った。


いいお父さんなんだね…
いいお父さんだよ。


うつしちゃいけないとマスクをする私。
マスクをしている彼。


Nちゃんは自分のマスクを取り
ソファで横になる私のおでこにそっとキスをして
帰るべく立ち上がった。

「そのまま寝てな」


心配はしてくれるけれども、
どんなに弱っていても、私は一人。





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時系列的に「その1」とは逆転するが、
こんなことがあった。




とうもろこしの旬の走り、
少し郊外に並ばなくてもよい、
予約のできる直売所を見つけて、
Nちゃんに教えた。

「今度行ってみようね」
半ば社交辞令的に言ったのだが、

「うん!じゃあ予約してみるよ。週末行こう!」
ということになり、一緒に行った。

9時半までに引き取りに行かねばならず、
彼がお迎えに来たのは8時半。
休日にしてはかなり早い行動開始となった。


直売所に行き、彼は半分を私にくれた。
「このあとどうする?」

「どうするも何も…まだこんな時間だし。
お昼ご飯には早過ぎでしょ。
うちに戻って、一本食べようか」
と、私の自宅に戻った。まだ午前10時過ぎだ。

採れたてのとうもろこしを一本ずつ食べ、
何をするでもなくリビングでゴロゴロした。
で、何とはなしにスイッチが入り、
まだ朝なのに濃厚モードに移った。



ショーツをはぎ取り
私の脚の間に顔を埋める彼を制止して
「…ん…ねぇ…シャワー浴びよう」
と言った。

そのままで良かったのだが、
リビングは明る過ぎる。
その明るさが、余計に卑猥で。

シャワーを浴び、寝室に行きカーテンを引く。
薄暗くなった空間はさっきとはまた違う卑猥さだ。


お互いの脚の間に顔を埋め、さっきの続き。
まだ午前中だという時間のマジックか、
いつもよりお互いが興奮している。

そのマジックで濃厚さが加速した。

「姫ちゃんヤラしいね」

「Nちゃんがするからでしょ・・・」

「気持ちいい?」

「うん、気持ちいい」

「ヤラしいねぇ」


時間をかけているからか
彼の芯はいつの間にか柔らかくなる。
それでも気持ちのスイッチは切れなかった。
切れないから、またすぐに硬さを増す。

その瞬間に私は彼に跨り、
その硬さを確かめるように彼にしがみついた。
意識を一点に集中させ、
この幸せなひと時を十二分に楽しんだ。

私が跨ったまま彼は果てたので、
彼は彼で楽しんでくれただろう。

私が上だと「めちゃラク」らしいから。


そしてそのまま二人で深い眠りについた。
まだ午前中のはずなのに。


先に私が目覚めた。
お腹が空いた・・・


ハッと彼が目を覚まし
「今、何時?」

「13時過ぎ」

本当は13時半だった。
本当のことを言うと、
彼が慌てて起きるかと思ったから。
余韻にもっともっと浸っていたい。


しばらくして起き上がり、
シャワーを浴びて身支度を整え、

「お昼ご飯食べに行こう」
と家を出た。


「もうどこもランチやってないね…」



とうもろこしのせいで
思いがけず訪れた朝の交わり。
初めての朝の交わりだった。
私が住む地域では
とうもろこしが盛んに作られている。
甘い甘い品種で、この時期は郊外に行くと
あちこちにのぼりが立つ。
時期が限られているからか、
旬を逃すまいと直売所には行列ができたり、
予約で売り切れだったりと、
産地なのに簡単には手に入らない。

とうもろこしは鮮度が落ちるのが早く、
収穫後から甘みも落ちていくという。
だからこそ、大都市には
こんなに甘いとうもろこしがないのだろう。
大阪の妹に送ると、
「めちゃ甘くて、ほかのは食べられないわぁ」
と、とにかく喜ばれる。

でもって、Nちゃんはとうもろこしが大好きだ。
今月初めのことだったか、
たまたま仕事で出かけた先で
採れたてのとうもろこしが売っていたので、
4本入りを二袋買った。
少し小さめのB品だったが、自宅用なら十分だ。
Nちゃんがもし取りに来るならあげようと、
迷いつつ二袋買った。

なぜ迷うかと言うと、
「取りに来る」だけでは済まず、
晩ご飯のことを考えなくてはならない。
たった数百円のとうもろこしと引き換えに、
外食に行けば数千円を彼に使わせることになる。

かと言って、
「うちでご飯食べる?」ということにすると、
当然私が作らなきゃいけないので、面倒だ。

う~ん、どうしよう…と考えていたが、
その日の昼過ぎの彼からのメールに勢いで

「○○でとうもろこし買ったよ。
二袋買ったから欲しい?取りに来る?」
と返した。

「欲しい!」
即レスがあり、

「じゃあ、ご飯作るね。簡単なものだけど。」
と、これまた勢いで送った。

彼に美味しいとうもろこしをあげて
喜んでもらいたいのと、
彼に会えるという一石二鳥の嬉しさが、
晩ご飯を作る面倒さを上回った。

まぁ、こんなことを言えるのは、
私が一人暮らしをしているから。
なんと贅沢な思考回路か。


そして、その翌々日、
仕事上でまたまたとうもろこしをいただいた。
このとうもろこしは贈答用の立派なもの。
しかも地域で一番有名なファームのものだ。
そんなブランドとうもろこしを6本ももらった。

「◆◆のとうもろこしもらったよ!」

「でかした!」

「取りに来る?」

瞬発的に聞いてしまった。
二日前にとうもろこしを理由に
一緒に晩ご飯を食べたばかりだ。

「はぁい!」

また晩ご飯作ればいっか・・・
そう思っていたら、夕方
「晩ご飯はどうする?」とメールが来た。

「うちで作ってもいいし、どっちでも」

「食べに行こうか」
彼もそれなりに気を遣ったのかもしれない。


そんなわけで、とうもろこしを理由に
平日の夜、2回もNちゃんと会ったのだ。


なんだ、意外に簡単に会えるんだな…
言ってみるもんだ、とは思ったが、
あんまり頻繁だと
それはそれで良いことはないので、
今回ばかりは、
とうもろこしのせいだということにしておこう。



「土曜日ね」
木曜日の夜の帰り際、玄関でNちゃんが言った。

「うん」

「土曜日はお昼ご飯は家で食べよう。
晩ご飯は外に食べに行こう」

「うん…分かった。なんで?」

唐突にそう言うので、
心がザワッとした。

「いや、べつに。大した意味はない。
だから昼は軽くていいから。」

「軽くて?」

「うん。素麺とか。夏は素麺だよ」

「うん…分かった」

Nちゃんは多くを語らない、説明しないので、
私もそれ以上は聞けない。


私の家でご飯を食べるのが嫌なのか、、
いや、嫌なら昼は軽くとは言わないだろう。
それとも、、、昼は外に行けない何か理由があるのだろうか。


そんなことを考えるともなく、考えて
モヤモヤとした数日を過ごした。


そして土曜日、
素麺ったって、さすがにそれだけじゃあ、と
金曜日の夜に、
油揚げを刻んで煮たりとか、
干し椎茸を甘辛く煮たりとか、
具材の支度をしておいた。

土曜日の朝には錦糸卵を作り、
きゅうり千切りして皿に盛り付けた。

正午ほんの数分前に、
シャトレーゼの袋を持ったNちゃんがうちに来た。
袋を当たり前のように冷蔵庫に仕舞い、
石鹸で手を洗うと、
キッチンに立つ私を後ろから抱きしめた。

「いいから、素麺投入して」

沸騰した鍋を指して言ったが、
彼の両手は私の胸を鷲掴みにしている。


ちょっとだけ豪華な素麺を食べ終えると、
Nちゃんは食器を全て下げ、片付けた。

食後はテレビを観ながらうたた寝タイム。
私を抱きしめ、背中をトントンしてくれるが、
先に寝息を立てるのは彼のほう。

そんなウトウトを繰り返し、
あっという間に夕方だ。

「晩ご飯はどうする?
夜、蛍を観に行こうと思って。」

「へー!どこに?」

「◯◯公園に」

「へー。そうなんだ、、」

「そう。
だから、今日は晩ご飯外に行きたかったんだよ。
家で食べると出掛けるの面倒くさくなると思ってさぁ」



なるほど!
そうなのか、、、、、
だったら、そう言ってよ、、、、


蛍を見に行くことをいつ決めたのか、
そのことを言わなかったのはサプライズのつもりだったのか、それは分からない。

やっぱり彼に確かめることは出来なかったから。



外で晩ご飯を食べて公園へ向かった。
駐車場に車をとめると、彼は
「ハイ」と私にボトルを差し出した。

虫除けスプレーだった。

「すごい!」

「蚊に刺されるの嫌だからさ」

虫除けスプレーまで準備していることに驚いた。


生憎、蛍はたくさん見られはしなかったが、
それでもフワ〜っと光る蛍に見惚れた。

「蛍、終了」

1時間ほどで、帰途について少しガッカリした。
もう20時を過ぎてる。
Nちゃんはこのまま私を降ろして帰るのだろう。

私の自宅の周りは一方通行だらけだ。
玄関で降ろす場合と、家に寄るために駐車場に車を入れるのとでは、進入経路が違ってくる。

彼は玄関コースではなく、駐車場コースを通り、
車をとめた。


再び私の家に帰ると、
Nちゃんは冷蔵庫からデザートを取り出したので、
私はアイスコーヒーを入れた。

30分ほどして、彼は立ち上がった。


「今日はありがとう。嬉しかった」
玄関でハグをしてバイバイし、見送った。


Nちゃんは多くを語らないが、
それでも色々と私のことを考えてくれているんだ、
と実感した。

考えてなければ、
わざわざ蛍なんて見に行かないだろう。
虫除けスプレーなんて用意してないだろう。

それが嬉しくて、
「ただいま、姫ちゃん!」
のメールに

もう一度
「今日はありがとう。嬉しかった」
と返した。