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姫日記

恋する気持ちを持ち続けていたい姫の日記です。

先週、付き合って3年の記念にと、
Nちゃんと晩ご飯を食べた。
”肉を食べたい”というNちゃんの要望に合わせて、
少し前にオープンしたアメリカンダイニング。
肉々しいハンバーガーやステーキ、
フライドポテト…ハイカロリーの食事。

いつも、デートをする時の支払いは全てNちゃん。
そのことは常々、心苦しく思っていて、
チャンスがあれば、私が…と考えていた。

付き合い始めたころから、
Nちゃんが支払うことが当たり前で…
そもそも、Nちゃんが
どう考えているか分からないけれど。

割り勘することがどうも私にはできない。
支払ってもらって当たり前だとは、
決して思ってはいない。
思ってはいないが、
デートというシチュエーションで、
「私が払う」なり、「割り勘ね」というのが、
ちょっと”違う”と感じるのだ。

これは賛否両論あるだろうが、
単に、”奢られ慣れ”をしているわけでもない。

でも、常々心苦しいと思っていたし、
ほんの少し前にも夕食一緒にした
タイミングでもあったので、
「ここは私が」と、切り出そうと考えていた。

食事を終え、伝票を持って立ち上がった
Nちゃんを制して
「今日は私が払うね」と、会計をした。

「ご馳走さま」と、Nちゃんは
シンプルに言い、帰宅後のメールにも
「今日はご馳走さまでした。」とあった。

それが先週の火曜日のこと。

それから、私のバイオリズムが低下し始め、
毎晩、グズグズを言った。
「さみしい…」と。
「『仕方ない』と思うことが余計にさみしい」と。

仕方がないのに…

水曜日、木曜日と過ぎ、
バイオリズム低下のまま、金曜日を迎えた。
金曜日は週末ということもあって、
めちゃくちゃ忙しく、昼食をとる間もなかった。

18時を過ぎ、いつものように
Nちゃんから「仕事終わって、今から帰るね」
メールが届いた。

十数分して「ただいま」のメールのあとに、
こうあった。
「今夜、一緒に晩ご飯食べない?」

一瞬目を疑った・・・

翌日の土曜日にはデートをする約束をしている。
それがキャンセルになるのだろうか?

意図が分からないまま、
「どうしたの?」と返すと、

「こないだご馳走になったから」
と返ってきた。

「えーっ。いつもいつもいつも、
Nちゃんに支払ってもらってばかりだから、
だからなのに…」


真意がつかめないまま、
私のオフィスにお迎えに来てもらい、食事をした。
平日の夜の食事を、週に2回も。

「ご馳走してもらったから」って…
私が支払った意味ないじゃん!!


そう思う一方で、
これは何かのエクスキューズか?
明日のデートはなくなるのか?
何かあったのか?
といぶかしく思ったが、どうやら、何もなく。

食事をし、喫茶店でコーヒーを飲んで、
22時過ぎ、バイバイをした。
「Nちゃん、ありがとう。嬉しかった。」


Nちゃんは、私の頬を片手で包んで
抱き寄せながら、優しくこう言った。

「これで、少しは寂しくなくなった?」


そうか…
私が毎晩グズグズ言ってたからか。

Nちゃんの優しさが心に痛かった。

(もうグズグズするのは止めよう、
そう思うのに、止められない)

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台風の直前で雨もひどい。
Nちゃんは「どこに行く?」と言いながら、
車を走らせた。

(どこに向かっているんだろう)

ホテルのあるエリアはいくつかある。
そのエリアを一つ過ぎ、また一つ過ぎた。

(もう!私、期待し過ぎ…
一緒に居られればいいじゃん!)

そう思って、しばらくしたころ、
車は見覚えのある道を走っていた。

(あ、そのつもりがあったのか…)

時刻は午後3時を回ろうとしている。
到着したのは何度か行ったことのある
古いホテルだ。

古いからか、この時間でも空室がある。
それを見越して、Nちゃんはここに来たのだろう。
雨の休日は大抵どこも満室だから。


(でも…もう3時だよ…)

私はこの日、夜に予定があった。
だから全然帰りの時間は構わないのだが、
Nちゃんは違う。
いつもは6時前、早ければ5時半にはバイバイする。

Nちゃんは何も言わない。
だから、始まりの時間は遅かったけれど、
いつものようにゆっくりと過ごした。

この日は、”終わりかけ”の私に気遣って
Nちゃんはずっと私の上だった。
私の腰の下にはバスタオルを敷いて。

ずっと上のまま、時間をかけて
交わりを続け、そして果てた。

(もう随分時間が経っているはず…)

Nちゃんの次の言葉がどう来るのか、
構えてみたが、何もなく、
シャワーを浴びると、ベッドに戻り
Nちゃんは腕を広げて私を抱き寄せた。

ほどなく寝息を立てるNちゃん。
静かに、気持ちよさそうに眠っている。

(時間は大丈夫なのだろうか)

ようやく目を覚まし、
Nちゃんは枕元の時計を確認した。
ちらりと見えた時刻は午後5時を回っている。

テレビでは報道番組が始まった。

(やばいじゃん、こんな時間じゃん!)

それでも、Nちゃんは動かなかった。
体を合わせ、他愛ない話をした。

そのなんと気持ちのいいことか…
穏やかで幸せな時間。

しばらくして、ようやく起き上がり、
身支度をした。
私は、夜の予定に合わせて、
いつも以上にきちんと化粧を直す。

「姫ちゃん、顔見せて!よし、 大丈夫。」

「大丈夫って、どういうこと?」

「チェックしておかなきゃね。」

「そうなんだ…ありがとう」

ホテルを出たのは6時前。
Nちゃんはちっとも急いでいない。
むしろゆったりとしていた。

(急がなくてもいい理由があるのかな)

「姫ちゃん、何時に約束?」

「7時」

「そっか。気を付けてね。」

そして車の中で話をした。
帰ろうという素振りは見えない。
「オレはこのあと選挙でも行ってくるかな。
8時までらしいから。」

翌日の台風に備えて期日前投票に行くという 。
急いで帰宅しなくていいのだろう…

私の約束のギリギリまで
いてくれそうな気配だったが、

「私、もう少しお化粧直してから行くね。
今日はありがとう。雨、気を付けてね。」
と、バイバイした。

時刻は6時半。
初めてのパターンのデートだった。
先週の土曜日、Nちゃんとデートした。
数日前、
「息子の送り迎えがあるから、
ちょっと遅くなるけど」と、連絡があった。

日曜日は私に仕事の予定があったので、
あぁ、そうか、何とか土曜日に都合を
つけてくれているのかと思ったが、違った。

台風で日曜日の仕事がなくなり、
「そういうわけで、土曜日慌ただしいようなら
日曜日でもいいよ」
と、伝えると

「日曜日は同期がこっちに来ているから
ランチするかもなんだ」と、返事があった。
なぁんだ…
私に合わせてくれた わけじゃないのか。

そして、土曜日。
いつもは正午に待ち合わせて、一緒にランチする。
でも、こないだは、午後1時に待ち合わせた。

「ちょっと遅れるかもだけど、急いでいくから!」

”ちょっと遅れる”エクスキューズから察して、
おそらく来るのは30分後だろう…

「今、途中。ちょっと遅れる!」
と、メールの後、
「車が激混みだ」と電話もあり、
Nちゃんの気遣いに、私は平穏を保った。

到着したのはやはり午後1時半。

「どうする?何か食べる?食べたいでしょ?」

「どっちでも…」


というのも、 今月に入ってNちゃんとは
交わっていなかった。
タイミングがなかなか合わなかったからだ。
でも時刻はすでに1時半。
これで、ランチをしたら、交わる時間が…

いつもなら、早いと1時前にはホテルにいるから。


言葉に出さなくても、私もNちゃんも
そんなことを思っていた。


もちろん、Nちゃんと交わりたかったが、
生理が完全に終わったとは言えない状況で、
正直、あまり気が進まなくもあった。
でも、Nちゃんの気持ちを削ぎたくなくて、
何も言わなかった。何も言えなかった。

「う~ん…じゃあ、あそこに行こう!」
Nちゃんはひらめいたかのように、車を出した。
少し前にオープンしたベトナム料理だ。


(そっか…今日は…ないのか。
ま、まだちょっとキレイじゃないし…)

気持ちを切り替えて、テーブルに座った。
二人でフォーを食べ、
お店を出たのが午後2時半過ぎだった。
もうすぐNちゃんと一緒にいるようになって3年。
色々なことがあったなぁ…

ちょうど一年前には、
もうこれはダメだなと思える出来事があったが、
何とか持ちこたえて、今に至る。
本当に色々なことがあった。
そして二人の間にあるものは大事に育まれてきた。

Nちゃんはよく言う。
「気持ちをつないでいこう。」

振り返ってみると、確かにそうだ。
挫折しかけても、疑心暗鬼になっても、
何とか踏ん張って、
手探りで気持ちをつなげてきた。

一朝一夕で今の関係になったわけではない。
二人で向き合ってきたからこそ、
ここまでこれたのだ。

3年前のことを良く覚えている。

約束をしていたのに、気が進まず、
「やっぱりやめましょう」と、
メールを送ったんだった。
「楽しみにしていたのに…」の返信に胸が痛んで、
仕方なく、「じゃあ…」と、
待ち合わせ場所と時間を決めた。
私はエステ帰りでほとんどスッピンだったんだ。

仕方なく逢ったにもかかわらず、
思いのほか楽しく、
数時間のちに帰るころには、
私は恋に落ちかけていた。
それで、その夜
「オレと付き合ってくれませんか?」と
言われたのだ。

あれから3年か…


「ねぇ、お願いがあるんだけど。」

「なぁに?」

「Nちゃんと初めて逢って3年のその日に、
お祝いしよう!」

私は、メールでそう送った。
彼がその日を覚えているかどうか分からない。
”お祝い”が適切なのかも分からない。
だから少しあいまいな表現を使った。

すると、こう返ってきた。
「24日だね。」

「覚えてたの?」

「大事なことは忘れないの!」


先日、人間ドックから直帰して
イタリアンで夕食をしたので、
遠慮して言えなかったのだが、
Nちゃんからは
「じゃあ、晩ご飯食べようね。」と
メールがあった。


付き合い始めたころを思うと、
Nちゃんとこうやって平日の夜に
デートができるなんて…夢みたいだよ。

悲しくてグズグズ言っていたそのころの私が
こんな現実を知ったら、飛び跳ねて喜ぶだろうな。

Nちゃんとのイザコザはその後も続いた。
しかも「姫ちゃん用」と、
写真を送ってくれたその日の夜にも
またムっとすることがあったのだ。

そんななかNちゃんは、2泊3日の人間ドックで
県外に出掛けた。
普段なら、おはように始まり、
帰るコールやおやすみなど、
一日に数十通のメールを欠かさないNちゃん。
けれども、私が返信をしないせいで、当然
彼からのメールはほとんど送られてこなかった。

それで、私は静かな時間を過ごしていた。
だから気持ちが落ち着いたのか、夜になって、
長文メールを送った。

『私が言ったこと、
ちゃんと理解してもらえましたか?
Nちゃんなりに考えて、私に接して
くれていることはいつも感謝しています。
いつもありがとう。
でもね、私を悲し くさせないで。
Nちゃんは私の生きるモチベーション。
言動一つが私にどれだけの影響を与えるか、
もっと考えてみて。
写真を送ってくれたこと、すごく嬉しかった。
「姫ちゃんの機嫌が少しでも良くなればと…」と、
自分の写真を送ってくるNちゃんを、
私は愛おしいと思ったよ。
屈託の無いNちゃんだからこそ、
私はNちゃんに惹かれるのだと。
でもね、屈託が無いのと、鈍感なのは、
紙一重だからね。そこを忘れないでいて。
帰ってくるのを待ってる。
帰ってきたら逢いに来て。おやすみ。』

メールを送ったのが深夜0時前だったからか、
返信はなく、
その代わり、翌朝、
にこやかな「おはよう」のメールがあった。

そして、人間ドック最後の日の朝、
「今夜、ご飯食べよう。」と送られてきた。

私はてっきり、一旦帰宅して
それで逢いに来てくれるのかと思ったら、
そのまま、私のもとに来た。
人間ドックから直帰するとは思わなかった。

高速を何時間も運転して疲れているだろうに・・・

迎えにきてくれたNちゃんは
私が誕生日に贈ったシャツを着ていた。
「シャツ、似合うね。すごく素敵」

「姫ちゃんに見せたくて。」

麻の長袖のシャツだったので、
真夏はなかなか着るチャンスがなかったのだろう。

絶対に似合うだろうけれど、
Nちゃんは買わないだろうとそのシャツを選んだ。
思ったとおり、とても似合っていて、素敵だった。

それで私は数日のイザコザのことなんて、
全部忘れた。
ここしばらくNちゃんとはイザコザしている。
言葉の行き違いだったり、些細なことで、
私がイラッと、カチンとなるからだ。

当のNちゃん本人は、悪気がないだけに、
結局、同じことを繰り返す。
何度繰り返しても、また、
私のカチンとスイッチを押す。

それで、
「ごめんなさい」と謝る。

「それだけ?」と返すと、
「申し訳ありませんでした」と来る。

はぁ…分かってないな。
Nちゃんが理解していないだけなのか、
男という生き物がそもそもそうなのか、
私には分からない。


そんな中、昨日の朝、
おはようのメールの後に、自撮りの写真が
送られてきた。
かすかに微笑むNちゃんの写真。

「これは何用?」
私がツレない返信をすると、

「姫ちゃん用\(^o^)/」
と返ってきた。


続けてこうも来た。
「姫ちゃんの機嫌が少しでも良くなればと
思って…」




フンっと、思いはしたが、
それでも…

私のために自撮りをし、
屈託無く「姫ちゃん用」と送るNちゃんを
私は好きだなと思った。

そういう屈託無いところに、
きっと私は惹かれているのだ。

カチンとさせることには
変わりないけれど。
ふと気付いた。
私が時々、どうしようもない虚無感に襲われ、
自分の何もかもに自信を無くし、
何もかも放り投げたくなる原因が何かを。

それは、
正しく生きようとしているのに、
まるで正しくない行いをしてしまうからだ。
自分の中に「正しくあること」という
ぼんやりとした指針があって、
そこに向かっているつもりが、
どこでどう間違えるのか、
正しいとは正反対の道を歩いている。

自由気ままを謳歌しているつもりは全くない。
世間に反目して、「私は私よ」と
生きているつもりも、全くない。

結果はどうあれ、
とにかく「正しく生きたい、正しくありたい」、
ただそれだけを思っている。

それなのに、何故…

私は結婚してから、何人の男と寝ただろう。
そんな自分が汚らわしい。

私の振り子はどうして、極端に振れるのか。

子供の頃から「正しいこと」を
常に求められた気がする。厳しい両親だったから。
その反動なのか。

正しくありたいと思うのに、
どうして私は正しく生きられないのだろう。

この週末、こんなことがあった。

私の仕事のパートナーの女性から、
夕食に誘われた。
日曜日の昼下がり、
「急ですが、今夜食事一緒にいかがでしょう?」と。

彼女は私より3つほど年下で、
ご主人は元トップアスリートで、
現役を離れた今も、
同じスポーツに携わる仕事をされている。
そして、附属の小学校に通うお嬢さんが一人。
絵に描いたような幸せで恵まれた家庭だ。

私が離婚をした上に、子供たちが離れて学生生活を
送っていること、またその子供たちのことを、
ほぼ私が養っていること、
そんなアウトラインを彼女には話した。

寂しく過ごしているだろう私を気遣って、
夕食に誘ってくれたのだろう。
少し前に自宅にお呼ばれした時は大勢いて、
私の個人的な話は出来なかったし、
彼女も、ご主人も
私の行く末を心配しているのだと思う。

けれども、私は考えて考えて、
考えあぐねて、誘いを断った。
「所用があるから」と嘘をついて。

そして、私の精神状態は落ちて行った。

嘘をついて断ったせいもあるだろう。
でも、単にそれだけではない。
幸せな家庭を目の当たりにすることで、
私の汚らわしさを実感したくなかった。

正しくありたいと心底思っているのに、
正しい行いが出来ていない私。
彼女やご主人に合わせる顔もない。

正しくありたいと思えば思うほど、
矛盾が増大して、私は息苦しくなる。
正しくありたいと思うなら、
今のNちゃんとの関係など、あってはならない。

でも、Nちゃんとの関係を
断ち切ることも出来ないし、
そうするつもりもない。

そしてさらに矛盾に圧迫される。

私は正しく生きられない。
少なくとも、今、正しく生きていない。
それなのに、「正しく生きたい」と
必死にもがいている。

正しい、って何?
その正しさは、私が勝手に決めた基準だろう。
頭ではあれこれ分析してみるが、
答えは永遠に出ない、きっと。

だから、永遠に苦しい。