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姫日記

恋する気持ちを持ち続けていたい姫の日記です。

今日、思いがけず念願がかなった。


休日にNちゃんとデートをした後、
私はたいていスーパーに買い物に行く。
スーパーで買い物しながら、
「ここにNちゃんと一緒に来れたらどんなに素敵だろう」
と、よく思っていた。

スーパーでの買い物に限らず、そういう何気ない
日常的な行為を彼と共有することをいつも夢見ていた。

昨日、私はバスルームの掃除を頑張ったせいで、
右手を痛めた。
そもそも夏ごろに庭の草刈りを一人でしたことで
右手のひらから手首にかけて腱鞘炎のような症状が出て、
以来、右手をぎゅっと握ったり、ぱっと開いたりすることが
上手く出来ずにいた。

右手を酷使しなければ、そう気になることもなく、
病院にも行かずじまいだった。

お風呂と洗面所の掃除に3時間ほどかけ、
シャワーを浴びようと蛇口をひねった瞬間に手首に激痛が走った。
痛みは手首からヒジにかけて感じる。
あぁ、不便だなぁ、、、そう思って、
Nちゃんに「また腱鞘炎がひどくなったみたい」と伝えた。

痛みはどんどんひどくなり、
夜にはお箸も持てないほどだった。

そして、今朝、いつものように「おはよう」のメールがあり、
しばらくして電話が鳴った。
「姫ちゃん、痛くない?大丈夫?」

「大丈夫。サロンパスしてる。」

「安静にするんだよ。」

「うん。」

「姫ちゃん、今日は何するの?」

「今日は買い物に行くくらいかな。」

「そっか。午後逢えますか?」

「うん!」

「じゃあ、一緒に買い物行こうっか。姫ちゃん手を使わないように。」

「ほんとに?嬉しい・・・Nちゃん、優しいね。」

「そう?普通だよ。夕方早目に帰らなきゃ行けないけど。」


そして、午後、いつもの待ち合わせ場所で落ち合った。
「どうする?」

「うーん、、、いいよ、何か悪いし。」

「いいのに。姫ちゃん不便でしょ。」

「ほんとに?いいの?」

「もちろん。」


そして、私が普段行く大型スーパーに行った。Nちゃんの車に乗って。
私は嬉しくて、嬉しくて、仕方がなかった。
当たり前のように、買い物かごを取り、カートを押すNちゃん。
私は彼の腕につかまった。

魚売り場では有頭エビをトングで袋にも入れてくれた。
買い物に迷うと、「これはどう?」と提案もしてくれた。

買い物が終わると、もちろん、荷物を全部運んで、
車に積み、当たり前のようにカートを置き場まで返しにも行ってくれた。

傍から見れば、普通の夫婦に見えたことだろう。
何気ない日常のほんの切れ端にしか見えなかっただろう。
けれども、私には違った。
キョロキョロと品物を物色するNちゃんを目で追い、
先へ先へとカートを押す彼を嬉々として追いかけた。

「Nちゃん、今日は本当にありがとう。
すごくすごく嬉しかった。Nちゃんと買い物したかった。」

「姫ちゃんに喜んでもらえて良かった。オレも嬉しいよ。」

「ほんとに?」

「うん。姫ちゃんと居るだけで嬉しいから。また、一緒に買い物行こうね。」

「うん。たくさん買い物するときはNちゃんにお願いする。」

Nちゃんとは日曜日にデートしたばかり。
その時「姫ちゃん、良いお年を」と言われていた。
だから、私は「冬休み中、また時間があったら逢ってね。」と、言った。
ぐずぐずばかり言っている私を想って、きっと彼なりに
精一杯、時間を作ってくれたんだろう。

それに・・・
年末の午後のひと時、温かな家庭であれば、
家を空けるということはしないだろう。
こうして、私に時間を作ってくれるNちゃんもまた、本当はやっぱり
寂しい人なんじゃないかと、コーヒーを飲む彼を見ながら、
私は思った。


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ここのところ、Nちゃんに対してわたしはこれでもかと
いうくらいグズグズをぶちまけている。

どうしようもないくらいに、グズグズをぶつけ、
でも、やっぱり私にはかけがえがなく、
何物にも代えがたい必要な存在なのだと、踏みとどまっている。

そんなことが少し続いた。
だからなのか、、、

先日の日曜日のこと。

いつもの場所で待ち合わせ、Nちゃんの車の助手席に乗ると、
彼は何も言わず、何も尋ねずに車を発進させた。
何も言わずに車を発進させる時の行き先は、大抵、ラブホ。

前々日に私はひどくグズグズをしたので、
Nちゃんは私を抱きたいとは思わないような気がしていた。
私もそういう気持ちがなかったから。

もっと若い頃は違った。
喧嘩をした後は、お互いを激しく求めたような気がするし、
セックスをして仲直りするようなこともあったように思う。


どこに向かうんだろう、、、
彼は無言で、私の世間話に相槌を打つだけ。
しばらくして、交差点を左折した。
いつもの場所だ。


Nちゃんがここに来たのは何故だろう。
私を抱きたかったのか、それとも確かめたかったのか。
彼は静かで穏やかな人だが、この時はいつも以上に静かだった。

部屋に入ると、彼はすぐにお風呂の支度をする。
私はソファでタイツを脱いだ。
Nちゃんがソファに座ったので、私は彼にまたがり、
ギューっと抱き着いた。
午前中に散髪したNちゃんからは散髪屋さんの匂いがした。


時間をかけてお風呂に入り、時間をかけてお互いを愛撫した。
「Nちゃん、デブー」
腰回りの贅肉をつかんだ。
Nちゃんのこの腰回りのムチムチ感が好きだ。
年齢にしては鍛えられ、筋肉がついた体をうっすら覆う贅肉。
頼りがいのある太い腕の筋肉が好きだ。

「姫ちゃんはガリガリー」
そう彼は言ったが、嫌味かも、、、
私はけっしてガリガリではないから。

時間をかけて愛撫して、Nちゃんは正常位で挿入した。
入った瞬間の安堵感に体がしびれ、私は彼にきつく腕を回した。
ほんの少し動いて、「ん?」と思った。

こんなはずじゃないのに、、、
これから貫かれるような感覚が始まるはずなのに。

Nちゃんは硬さを失っていた。

抜き取って、しばらく抱き合ってじゃれ合い、
私が口に含むと、たちまち硬さを取り戻したので、
今度は私がNちゃんにまたがった。

貫くような感覚を味わい、ホッとしたのも束の間。
「ん?」またしても思った。

それでも、何とかと思ったが、私も疲れたので、
彼から降りて、横になった。

「Nちゃん、、、今日は何だかお疲れモード?
それともそういうお年頃?なんか、芯が硬くない。」

「うーん。そうかなぁ。」
それで、もう挿入はあきらめた。

私は彼に覆いかぶさるように抱き着いて
彼の匂いをかぐように、首元に顔を埋めて
他愛もない話をした。

しばらくすると、私の太腿に硬いものが当たる。
太腿を動かすとそれはビクンと反応して持ち上がった。
けれども、いつものような芯のある硬さじゃない。

だから、私はそれを口に含んだ。
口に含んでしばらく動かすと、吐息交じりの声が漏れ、
「姫ちゃん、、、イっちゃいそうだよ」と、
Nちゃんは、私の肩をつかんで引き離そうとした。
けれども、私は離れずそのまま口に含み続けた。

「イっちゃうよ、、、ん、、、あぁ、、、」
硬さに欠けたまま、根元から駆け上ってくるような感覚の後
私の口の中に温かいものが放たれた。

「気持ち良かったよ、、、、」
満足そうな表情でNちゃんが言った。

「それってさ、動かなくてめちゃ楽ちんって思ってるんでしょ。」

「その通り。」


その夜、いつもなら感じる心地よい筋肉痛もなく、
モヤモヤした気持ちをどうしようか考えあぐねて、
私はやっぱりNちゃんにメールした。

「私のこと、もう好きじゃなくなった?」

「そんなことあるわけがない!!」

「Nちゃんは私に魅力を感じない?」

「姫ちゃんはとっても素敵だよ。」

「だって、、、Nちゃんは私に欲情しないから。
もう好きじゃなくなったかと思って。」

「姫ちゃーん、、、オトコのチ○○は繊細なんだよ。
姫ちゃんに欲情しないというわけじゃないんだよ。」


そうなのかなぁ、、、、
と、送ると、

「そうなの!」
と、返ってきた。
Nちゃんはヤキモチやきだ。
どんな男性もそうなのかもしれないが。

前にも書いたと思うけれど、Nちゃんはビックリするぐらい
ヤキモチをやく。
だからと言って、嘘をついたり、わざと黙っているのも
イヤなので、正直に話すと、やっぱりヤキモチをやいて、
あぁ、言わなきゃ良かったのかなと思ってしまう。


会社の男の子、直属の部下ではないが、私を慕う30歳のSくん。
彼は仕事上でいろいろと悩みを抱えている。
普段は別のオフィスで働いているので、密な接点はないのだけれど、
たまに、私の現場にスタッフとして入ってくれたり、
私が彼のいるオフィスで仕事をするときに、話をするぐらいだった。
私をお姉さんのように思っているのだろう。
仕事上のこと、恋愛のこと、色々なことを話してくれる。

見た目は軽い男の子なのに、意外に、深いことを考えていたり、
礼儀をわきまえていたり、私も、事あるごとに彼に話し掛けていた。
先日の金曜日、たまたま、彼と横並びで仕事をすることになり、
ぽつりぽつりと話をした。
「ねぇ、結婚は?ひょっとしてもうした?」
「いやぁー、姫さん、知らなかったんですか??」
「え?マジで?もうしたの?」
「いやー、逆っすよ。」
「え??まさかの?なんで?」
「僕が聞きたいですよ?なんでですか?」

その彼は二つ上の彼女がおり、
付き合って11年。同棲して8年になると聞いていた。
そんなに長くほっといたらだめだよ、と初夏に私は言った。
彼は「秋にはプロポーズしようかなと思ってます」
と、言っていたのに。


まぁ、永すぎた春か、、、


土曜日、Nちゃんとデートをした時に、
その話をした。
「11年も付き合っていて、8年も同棲したのに別れたって。
しかも、仕事から帰ったら荷物が全部なくなっていて。
翌日電話が掛かってきて、『もう電話もしないから、決めたから』
って言われて、でも、彼、納得できないから、その翌日に
電話したら『お掛けになった電話番号は、、、』だったんだって!!」

まぁ、彼女にしたら余程の我慢をしてきたのだろう。
悪いのは、S君に違いない。



そのS君が「今度、ご飯行きましょうよ」と言うので、
私はいつでもいいよと答えた。
彼は「じゃあ、日曜日!早いほうがいいじゃないですか。」と
言うので、電話してと答えておいた。

きっと社交辞令かなとも思い、要らぬ心配をさせまいと、
その約束のことはNちゃんには言わずにおいた。


そして、昨日の日曜日、夕方電話が鳴った。
「お疲れさまです。僕、今、仕事が終わりました。」
「そっか、お疲れさま。どうしようか?」
「20分ぐらいで○○に行けます。肉食べたいっす。」

急いで支度を済ませ、出掛けた。
バタバタと出たせいで、Nちゃんには何も言えないまま。

午後8時を過ぎてNちゃんから来たメールにも
すぐに返信できず、しばらくして
「今、会社の子とご飯食べてる。」と送った。

会社の子、としたのは、要らぬ心配をかけたくなかったから。
Nちゃんは「会社の子」を私の部下の女の子だと思っているだろう。
けれども、何かの拍子で話の辻褄が合わなくなることがあるかもしれない。

だから、午後10時を過ぎて帰宅してから
「メール返せなくてごめんね。
会社の男の子、彼女に振られた子とご飯食べてたんだ。」と送った。

Nちゃんからの返信は
「そうなんだ。お疲れさまです。」だった。


あぁ、ヤキモチか。

私がS君を「彼女に振られた子」と表現したのは
分かりやすかったからだし、S君との話は9割がた仕事の相談だった。
きっと、Nちゃんは彼女に振られた寂しさを紛らわしたのだと思ったのだろう。

「Nちゃんが心配するようなことはないからね。
仕事の相談に乗っていたんだよ。急いで出掛けたから、連絡もできなかった。
ごめんなさい。」

「はい。」

「ヤキモチやいてる?」

「妬いてますが、なにか?」

「Nちゃん、、、ごめんね。そんなんじゃないんだよ。
仕事の相談をできる人がなかなかいないと思う。
私のこと、話しやすいお姉さんだと思ってるんだよ。それだけ。
私は、Nちゃんのことしか見ていないし、Nちゃんのものだからね。」

「うん、分かったよ。ヤキモチ妬いてごめんなさい。」



まぁ、それで、一件落着したのだが。
今夜、Nちゃんは忘年会だという。
その知らせのメールがこうだった。

「姫ちゃん、仕事終わってこれから帰るよ。
今夜は7時から職場の忘年会。近所の居酒屋さんに行くよ。」

私が何も言わずに出掛けたことへの牽制みたいなものか。
「ねぇ、Nちゃん、お願いがあるんだけど。」
私は意を決して言った。

「なぁに?」

「あのね、金曜日の夜とか、お休みの前日の夜、
用事がなければ私と一緒に居る時間を作ってほしい。
ひと月に一度でもいいから。」

Nちゃんとは、土日のうちのどちらかは必ず逢う。
午後からのほんのひと時ではあるが、毎週必ずそうしてくれている。
たまーに、思い出したように金曜日の夜、
逢うことがあって、その時間は土日のそれとは別なので、
すごく得した気分で嬉しい。
しかも、平日の夜、仕事の後という普通なら
何もしたくない時間が特別な時間に変わるようで余計に嬉しい。

金曜日の夜に逢うのは、付き合い始めの頃は、
遠慮がちにNちゃんから「今からって、逢えないよね?」
や、「今夜少しでも逢えますか?」と尋ねてくることがあった。

最近は、お互いのペースがつかめてきたからか、
めったにそう誘ってくれることはなく、
寂しい思いをしていた。

数週間前には、無理やり「今夜逢いたい」と、
ワガママを言い、買い物を口実に出てきた彼と逢ったっけ。



私のお願いに対して、Nちゃんはこう答えた。
「No sweat」
お安い御用、と。

「ほんとに?」

「金曜日じゃなくてもいいんでしょ?」

「うん。Nちゃんさえよければ。」

「はい\(^o^)/」

「ずっとお願いしたかったんだけど、言えなかった。」

「オレは姫ちゃんが疲れているかと思ってた。」

「ううん、、、疲れていたとしても、
Nちゃんに逢えると嬉しいし、ギューしてもらいらい。」

「分かったよ。お安い御用。」

「良かった。ずっと言えなかったんだ。」

「早く言ってくれればいいのに。」

「だって、、、ムリとか言われると悲しいから。
Nちゃんは私に逢いたくないのかなって。」

「そんなことあるわけない。」

「ありがとう。それから、、、
もうひとつのお願いがあるんだけど。」

「なぁに?」

「あのね、Nちゃんとたわむれた後、そのままバイバイするのが
イヤなの。帰る時間を逆算してくれていいから、お茶を飲んでから
バイバイして。そのまま帰るのがイヤなんだ。
Nちゃんとのデートがそれだけで終わってしまうっていうのがイヤ。」

Nちゃんとのデートは午後のほんのひと時。
大抵午後1時に待ち合わせをして、5時過ぎにはバイバイする。
何と短い、、、
だから、遠くにも出掛けることは出来ないし、
ホテルに行けばただその時間しかとることが出来ない。

それが嫌で、でも、言い出すことが出来ず、
一人でお茶して帰ることもたびたびだった。

Nちゃんとしては十分に戯れて、密着して
濃い時間を過ごしているのだから、まさか私がそんな風に
思っているとは思わなかったろう。

「そうなんだね、、、分かったよ。」
Nちゃんからそう返事が来た。



私のお願いは、いとも簡単にNちゃんが承服した。
なんだ、もっと早く言えばよかった。
Nちゃんに聞こうと思いながら聞けずにいること。
それがもやもやの正体だと思う。
それだけじゃない。
私のネガティブな気持ちの塊がもやもやの正体なのだろう。

嫉妬や不信感、落胆に諦め、
どうでもいいと放棄する気持ち。

言葉にすると忌々しい。



ねぇ、奥さんといつからそんなふうになったの?
冷え切った原因は何?
修復するつもりはもうないの?
奥さんはどう思っているの?
子どもが巣立った後はどうするの?
奥さんは離婚するつもりはあるの?


あなたが家事の殆どをしなくちゃいけないのは何故?
掃除、洗濯、買い物…それってひどくない?
毎週お休みのたびに家事に半日を費やすのは何故?
私のために時間をもっと取ろうと思わないのは何故?
「ずっと一緒にいよう」って、どういう意味?
このままの関係で「ずっと」なの?
そんなのいやだよ。





そんなもやもやは一向に解決しないまま。
昨日、Nちゃんとこんなやり取りをした。

「私とNちゃんはいつか一緒にいられる?」

「うん、一緒になりたいね。」

「それは不確定な希望的観測?」

「ずっと姫ちゃんと一緒にいたいよ。」

「ありがとう。でも気持ちだけの問題じゃないでしょ。
そうするために色々なことをクリアするつもりがあるのかっていうこと。」

「そうだね。一緒に乗り越えていきたいね。」



彼は相当、言葉を選んでいるように思えた。
そりゃそうだが。


「もし、Nちゃんがそういうつもりじゃなかったら、
ちゃんと言って。そしたら、私もそっか、って思うから。
もし、Nちゃんが私と一緒にいるためにどうすることも
出来ないなら、私は今すぐNちゃんとサヨナラした方が
いいと思うから。」


「姫ちゃん…オレは今も、これからもずっと
姫ちゃんと一緒にいたいよ。
今すぐサヨナラなんて…極端だね。」


そうだね、極端だね。
私は色々な気持ちを伝えることを端折っただけで、
もやもやの中にその経緯はあるのだ。
もやもやが伝えられないんだからしょうがない。

「うまく伝えられなくて、ごめんなさい。」


「ううん…姫ちゃんの気持ち分かるよ。
オレはどこにも行かないから。ずっとそばにいるよ。」
今ある幸せだけを見る。
そうすれば先の不安は霞むし、万々歳か。

先の幸せを見る。
そのために今の苦しさを乗り越える。

どちらが正解?
どちらも正解?

転ばぬ先の杖なんて存在しないけれど、
転ぶかもしれないのは、怖いよ。
転びたくないもん。


そんなことを考えていたら、
眠れなくなった。
一睡もできず、朝を迎えて、
そしたら、なんかどうでもいい気がして。


でも、この私のもやもやした気持ちは
晴れる時がくるのだろうか。
あぁ…疲れた。
年末年始は毎年のことだが、イレギュラーの対応で疲れる。
仕事は一週間単位で区切られているので、今は、
1月二週目まで前倒しで準備している状態だ。

だから、頭の中がもうぐちゃぐちゃで、
何が済んで、何が済んでいないのか、パッと分からずにいる。

おまけに、年末年始はNちゃんとも当然、普段通りにはいかない。
少し前の話だと「しばらく実家には帰ってないから、さすがに帰ろうかと」
と、言っていた。
そうなると、きっと年末早い内から帰省すると思われる。
きっと家族みんなで…

私は何と、元日も仕事…
まぁ、元々「元日は家でゆっくり過ごしたい」という息子のために、
元日は避けて旅行に行くので、私が仕事だろうと何だろうと関係はない。
年始は三が日明けてすぐ仕事始めだろうから、出掛けるとしたら年末か。


そんなわけで、とにかく落ち着かない。
仕方がないことだけれど。

それに、全然まったく関係ないことだけれど、
来週はクリスマスか…あぁ…

Nちゃんに少しワガママを言ってみようかとも思うが、
玉砕しそうで怖い。

彼がいつから年末の休暇に入るのか聞いてはいないけれど、
去年は確か20日ごろに仕事納めだったような。
随分早い仕事納めだと思ったから。

Nちゃんが、そんな私のキリキリとした思いに気付くか否か。
う~ん、きっと気付かない。想いも馳せてはくれないだろうな。
…と思ったら、何だか腹が立ってきた。
少し前に書いた、「どうすることもできないこと」。
私の中では、今もスッキリと解決していない。
これ以上、確かめようもないし。

きっと、時間が経過すれば、自然に答えが出るのだろうし。
詰め寄るような性質のものではないとも思う。


少し前に、Nちゃんからのメールで
「ものすごく大好きだよ」と来たので、
「じゃあ、今度、しよう。」と返した。

Nちゃんからは「うん(*^_^*)」とだけ返事が来て、
以来、そのことに触れることはなかった。

私が「今度、しよう」と送ったのは、
彼の気持ちを確かめたかったのもあるし、
「今度」である日曜日を逃すと、翌週には生理が来るからでもあった。
(まぁ、つまりは私の都合だ)


その「今度」が、昨日の日曜日。
あれ以来、話題にもしていないから、不安に思いながら、
待ち合わせ場所で彼の車の助手席に乗った。

彼は、いつもの表情で、いつもと変わりない様子で
車を発進させた。

私は心の中で、実は賭けをしていた。
(もし、彼がいつものように「姫ちゃん、今日はどこに行く?」
と、聞いてきたら、何も言わず、もう諦めよう…)

けれども、Nちゃんは「どこに行く?」とは尋ねなかった。
運転をしながら、彼は他愛ない話をしている。
向かう先はどこなのか…

橋を渡り、二つ目の信号を左折した。


私はホッとした。
Nちゃんは「じゃあ、今度、しよう」を覚えていたから。
私には私の都合があるし、彼には彼の都合がある。
それは当然のことだけれど、どうも、彼の都合が優先なことが多い。
いや、彼の都合ばかりが優先される。

最初のうちは、仕方がないかと口をつぐんでいたけれど、
何度も何度もそういうことがあると、私に不満がたまる。
かと言って、はっきりは言えないから、嫌味になったり、
不機嫌になったり、あるいは、一人で悶々とするしかなくなる。

私と彼は週に一度のペースで逢っている。
これが多いのか、少ないのか、普通なのかは分からない。
(比べちゃいけないが、ひろとは毎日逢っていたから…)

週に一度のペースが定着したのはいつごろからだったか。
付き合い始めのころは、逢えない週もあった。
しかも、以前、記事にも書いたが、逢う約束は事前にはせず、
その日になってから。
「今日逢える?」、「今から逢える?」と、決まって突然。

だから、私は何の予定も立てられず、待ちぼうけするしかなかった。
「今日逢える?」と連絡があれば喜び、
連絡がないとただ、空振りでただ寂しく一人過ごすしかなかった。
そんなことを数か月続けて、耐えきれず、私はNちゃんに言った。
「予定を教えてほしい。」と。

それから、遅くとも金曜日の夜には予定を知らせてくれるようになり、
土日のどちらに逢えるのか、あるいは逢えないのかが分かるようになった。
でも、時々、タイミングを逃すのか、何なのか、
予定を知らせてくれないこともあり、そういう時は、悶々と過ごすしかない。

私から、彼に「予定は?」と聞けばいいのだが、
気の弱い私は、その一言が言えない。
予定を知らせないのは、知らせられない理由があるからだろうと
一人深く推察してしまうから。


そんなことが何度も続き、つい先日、私は爆発した。
「Nちゃんはいつも自分の都合ばっかり。
私のことなんてちっとも考えていない!!」

ワーッと滝のように、私から不満が零れ落ちた。

「ごめんごめん。気になってたんだよ。
じゃあ、水曜日までに知らせるね。それでいい?」

いとも簡単に、Nちゃんが言った。


私がこれまで悶々としていたのは何だったのか?
それから、彼は水曜日までに予定を知らせてくれるようになった。
「姫ちゃん、日曜日にデートの予約をしていいですか?」と。



ほかにも、私の都合が全く考慮されないことはあるのだけれど、
まぁ、徐々に解決していくしかないのかな。
Nちゃんは、私の都合のことなんか、気付きもしないから。
少し前に、お世話になっているお姉さんと出掛けた。
私より10歳年上のお姉さん。
もうかれこれ20年近い付き合いだ。
昔から、私のことを可愛がってくれ、話を聞いてくれる。
今まで、随分、色々なアドバイスをもらったな…

Nちゃんのことを知っているのは唯一、このお姉さんだけ。

「姫ちゃん、どうするの?将来的に。」

「何も変更ありませんよ。いずれ家を出ます。
けど、一人でやっていく自信はないなぁ、やっぱり。」

「彼は?一緒にならないの?」

「うーん…どうでしょう。先のことは分からないです。
何となく、話はしましたけどね。いつか、一緒にって。
けど、私が家を出て、一人でやっていくのは、経済的にも
しんどいだろうし、さみしいだろうなって思うんです。
そしたら、今の家を出ていけ!って言われない限り、
いてもいいかなぁって思ってみたり…
それで、今の彼と状況が整ったら…って、
すごいしたたかですけど。」

「女はしたたかだよ。」

お姉さんは、それが当たり前というように言った。
そのお姉さんは、随分前に離婚をして、今は独身。
少し前まで年下の彼氏もいた。



したたかに…か。
そう思うと、ほんの少し気持ちがラクになった私。
そのことでイライラすることが減ったように思う。

Nちゃんの言動に激しく反応しなくなったのも、
たとえ激しく反応しても、すぐに矛を収めることが
できるようになったのも、そのせいかもしれない。


そう思うと、私は”嫌な女”であってはいけない。
決して、計算をしようとは思わないが、
彼が魅力を感じる女でいなくてはいけない。

だから、自分を顧みる。
私は彼が「愛したい」と思える女か。
「可愛い」と思える女か。
「何とかしたい」と思える価値があるか。

でも、計算はしない。
無理もしない。できるだけ正直でいようと思う。
思ったことはできるだけ思ったままに話して解決しようと思う。

それで、今朝、何の脈絡もなく、
「大好きだよ」と送ったのだ。
昨夜、遅く
「姫ちゃん、星が綺麗だよ~」とメールが届いた。
窓の外を見ると、ほんと、星が綺麗。

「ほんとだね、綺麗だね」と返すと、
「姫ちゃんと流星群が見たいな。」と来たので、

「Nちゃんが計画してくれて、実行してくれるなら
わたしはいつでも、まったく構わないんだけれどね。」と返した。
嫌味な気持ちを込めたわけではなく、その時、私の気分も悪くはなかった。

彼の「はぁ~い」という返事に、
「叶えること前提じゃなければ、そういうことは言わないで。」
と、送った時も、同じく嫌味のつもりもなく、ただ思ったことを正直に
表現しただけ。

すると「叶えること前提ですが…」と返ってきた。
「遠いいつか、ではなくて?」と送ると、「うん」と彼。

そこで、”ありがとう”と返せば、ほのぼのと会話が終了したことだろう。
けれど、私はそうしなかった。

何故かは分からないが、私は
「ほんとかなぁ…」と送った。

「姫ちゃん、流星群一緒に見るよ!」と彼。

また、そこで終わらせれば良かったのに、
「『長い時間一緒に過ごす、どこか遠くに行く』ことも、
ほぼほぼ一年かかったからね、叶うのに。」
と、正直な、でも皮肉なメールを送った。

「そうだね(^_^;)」

「ほら…やっぱり。だから全然、まったく信用できない。」

「信用しなくてもいいけど、一緒に流星群見たいよ。」

「いやな言い方・・・」

「全然信用できないって言うから(>_<)」


と、ここまでは、たぶん軌道修正可能だった。
のに、何故かは分からないけれど、私は畳みかけた。

「信用できないのは、信用しない私に問題があるのではなくて、
信用させられないNちゃんに問題があるのでは?
別に責めているわけではないけれど、流星群を一緒に見るくらい
なんのハードルがあるんだろうと思っただけです。」

…嫌味だな、これ。
その時、自分では嫌味な気持ちは全然なかったというのに。
私はてっきりNちゃんにたしなめられる程度だと思っていた。
けれど、違った。


「姫ちゃんの仰る通りです。全てはオレが悪いのです。」


私がまいた種なのか…
「そっか…なるほど」と返すと、メールはぷつりと途絶えた。
Nちゃんもさすがに、返す言葉がないのだろう。
私のご機嫌が悪いと思ったのだろうし。


1時間ほど経った23時過ぎ、電話が鳴った。
「姫ちゃん、おやすみ…ごめんなさいね。」

「いや、別に…」

「もう言わないよ…」

「そうだね、それがいいね…おやすみ。」


”もう言わないよ”か…
仕方がないな、私が嫌味と取られてもしょうがないことを言ったのだから。




でも、正直な気持ちだったのだけどな。
仕方がないか…

今となっては、もう悲しくもならないけれど、
Nちゃんと私の気持ちが交わらないのは、
こういうところなんだと、改めて思って、今朝、
何の脈絡もなく
「わたしは、Nちゃんのことが大好きだよ。星を見られなくても。」
とメールをしてみた。


ふんっ!と、思うことは多々あるけれど、
そのことで、Nちゃんのことを嫌いにはなりようがないから。
先の記事の「どうしようもないこと」は解決していないし、
モヤモヤしてはいるが、Nちゃんの「オレだってしたい」を
信じることにする。

彼を信じなきゃ…というのは、何かあるたびに
反復して思っている。
疑心暗鬼になると確かめて、確かめて、また吹っ切れて。
もうこれまでにどれだけ繰り返したことだろう。

Nちゃんが私を大事にしてくれている、
私を心から想ってくれているのは事実だと思う。
そうでなければ、
毎日毎日何十通もメールを送ってくれるだろうか。
毎日、毎晩電話をしてきてくれるだろうか。
私がツレないモノクロなメールしか返さないのに、
ハートとキスマークがいっぱいのカラフルなメールを送るだろうか。
私がどれだけ疑心暗鬼をぶつけても、
変わらずこうも穏やかに受け止めてくれるだろうか。
そんな人がほかにいるだろうか。

そう思って、
(やっぱりNちゃんは私を大事に思ってくれているんだ)
と、ほんの少しだけ心が強くなる。


昨日の朝、おはようのメールの後に
「今朝のオレ」というタイトルのメールが届いた。
制服姿で柔らかな朝日に包まれたNちゃんの写真だった。
「今朝のオレ」という表現が何だか嬉しくて、

気恥ずかしくて、思わず笑ってしまった。


夜になって、改めて
「今朝の写真、すごくすごく嬉しかったよ。
何で送ろうと思ったの?」
と、真意を確かめた。

Nちゃんがどう思っているかは分からないが、
私は写真を送ることが恥ずかしい。
写真を送るのは「きっと相手が喜んでくれるだろう、
喜ぶに違いない。」という自信がないと
送れないと思うからだ。

Nちゃんからはこう返事が来た。
「たまにしか制服着ないから、姫ちゃんに見せたいって思うの。」

彼の制服姿は凛々しい。
制服は公式な行事がある時にしか身に着けず、
普段は簡易な服装(これもまた制服であるが)だ。


そうか、”私に見せたかった”のか。
その気持ちが嬉しく、朝日に包まれた彼の制服姿の写真を
もう一度見た。
可もなく不可もない状態ではあるが、
懸案というか、どうすることもできないことが一つある。
以下、長くなりますが、綴ります。


以前にも書いたかもしれないが、
Nちゃんは性的に淡泊な人だ。
彼自身は「そんなことないよ」と言うけれど。

というのも、Nちゃんからそう積極的に求めてはこない。
彼とは少なくとも週に一度、何らかの形でデートをする。
そのうち、ホテルに行くのは2回に一度。
タイミングがずれるとその頻度はもっと少なくなる。

Nちゃんから積極的に「しよう」と言うことはない。
待ち合わせ場所で落ち合うと、必ず彼は私に問う。
「姫ちゃん、どこに行きたい?」と。

私が特に返答をしないと、「じゃあ、○○に行こう!」と
車を走らせることもあれば、「うーん、、、どうしよう」と
考え込んだり、考えながら、行きつくところがホテルだということもある。

あるいは、私がNちゃんの淡泊さにたまりかねて
「たわむれ!」と指定することもある。

付き合って最初のうちはそれでも、ひと月に2度は”たわむれ”ていたし、
私が「たわむれ!」とはっきり告げなくても、自然にそうなったような気がする。

しかし、このひと月は違った。
私が生理になったり、彼の休日出勤があったりと、
タイミングが合わなかったということもあるだろうけれど、
このひと月、私はNちゃんと交わっていなかった。

それに、Nちゃんから求めて欲しいと思うがゆえに、
私から「たわむれ!」とは言わずにいた。

けれども、彼は私を求めてこなかった。

私はさびしくて、少し前にこうメールした。
「Nちゃんとずっとしていないから、だから私は余計に寂しいんだと思う。」と。
これで私は婉曲的に「したい」と伝えたつもりでいた。
現に、彼から「じゃあ、今度いっぱいしようね。」と返信があったから。

そのメールの次のデートが先日の日曜日。
私は、ウキウキした気分で待ち合わせ場所に向かった。
今日は、「たわむれ!」と言わずに済むだろう、
「どこに行きたい?」と聞かれることもないだろうと。

なのに、私の期待は見事に打ち砕かれた。
Nちゃんは私に「姫ちゃん、今日はどこに行く?」と尋ねたから。

私は心が震えた。
震えながら、平然を装って「たわむれ!ダメ?」と笑顔で答えると、
Nちゃんはこう言った。
「いいけど…別に。」

「けど?別に?」

「いや、いいよ。」

Nちゃんがどう思っていたのかは分からない。
スッキリしないまま、ホテルに向かった。


この日の交わりは、今までで一番テンションの低いものとなった。
そりゃそうだ…
思い出すと悲しいので、詳しくは書かないことにする。


帰り際、
待ち合わせ場所に戻って、私は意を決して尋ねた。
「Nちゃんは私としたくないの?」

「そんなことないよ。いつもしたいよ。」

「でも、したくなさそうだもん。」

「そんなことないって。いつもしたいと思ってるよ。
でも、そればっかりじゃ姫ちゃんが嫌かなと思って。
姫ちゃんと出掛けたりもしたいし。」

「うーん…でも、したくなさそうだもん。したい、って言わないし。」

「そんなことないよ。そっか、オレが言わないからだね。
ごめん、ごめん。オレだって、いつも姫ちゃんとしたいと思ってるよ。」

「私のこと好きじゃないの?」

「好きに決まってるでしょ!」

「じゃあ、どうして?」

「毎回したい、したいってばっかり言ってると、姫ちゃんが
嫌がるかなと思って。前に、そういうことがあったの。
それで嫌われたことがあったから。姫ちゃんに嫌われたらいやだから。」

「…」
私は何も言えなかった。
Nちゃんの言い訳は、嘘ではないだろうけれど、
”前に”というのは、聞いて嬉しいことではないから。


その後も、そんなやり取りが淡々と続いた。
私は切なくて、悲しかった。
「Nちゃんは私のこと好きじゃないんだ…」

「大好きだよ!じゃあ、何でわざわざオレは姫ちゃんに
逢いに来てるの?」

「私がグズグズ言うから。」

「・・・ふーん、、、じゃあ、そう思っとけばいいよ。」
珍しく、Nちゃんは厳しい表情で私を突き放した。

その厳しい表情に私が涙をポロポロとこぼすと、
すぐに「ごめん、ごめん。そんなことないに決まってるでしょ。」
と、私の頬に手を伸ばしたが。

小一時間、そんな会話を車内で続けた。
私は全然納得なんかしていない。


夜になって、長いメールを送った。
交わることが私にとっては愛することのバロメーターなのだと。
とても大事なことだから、Nちゃんがそう思えないのなら、
このまま一緒には居られないと思う、と。

Nちゃんからは
「同じ思いだよ。オレだっていつも一つになりたいと思っている。
それは大事なことだから。」と、返ってきた。


だから、もうそれ以上はどうすることもできないなと思った。
私はやっぱり全然納得していない。
記事の更新が滞っている…
ひろと付き合っている時は今から思えば頻繁に更新していたのに。
たまってたまってどうしようもない感情をぶつけたかったからだろうか。

そう考えると、今は、可もなく不可もなくの状態だ。
ストレスフルではないが、かといってストレスフリーなわけでもない。
でも、どうしようもなく突き詰めて考えたくなるようなことはない。

「まぁ、こんなものか…」と、一人で消化したり、
時々小さな消化不良を起こして沈んだりしている程度。

それとも、恋愛に対して、私がものすごく期待をしなくなったからか。

解決できることなんて、ないんだから…と。

記事の更新は滞ってはいるけれど、
Nちゃんとは変わりない日々を送っている。
ささいな、あるいは他愛ない衝突を日々繰り返しながら。

これで良いのか、良くないのかは分からないけれど。