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姫日記

恋する気持ちを持ち続けていたい姫の日記です。

上書きがどんどん進んでいる。

記憶を書き換えたいと思っているわけではないのに、
色々なことを忘れて、曖昧になっていることに、ふと、気付く。

ひろと居る時、手をつないでいただろうか。

街を歩けば、ひろの知り合いばかりだったから、
一緒に歩いていても、手をつなぐことはそもそもあまりなかった。
じゃあ、いつ、私はひろと手をつないでいたのだろう。

病院に行くとき、手はつないだろうか。
どこかにお出掛けしたとき、手をつないだろうか。

そんなことを、もう思い出せないでいる。

今、私と一緒にいてくれる人は、いつも私の手を取る。
喫茶店の駐車場に車をとめて、お店までのほんの数歩さえ
私に手を差し伸べて、私の手を取る。

そういえば、私が車から降りるのを待たずに
ひろはいつもいつも先に一人で歩いて行ったっけ。

でも、今は違う。
私が降りるのをそばで動かず待って、それで手を取る。
ぐるりと回り込んで、顔を近づけてキスをする。歩きながら。


どんどんどんどん上書きされていく。
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昔、親友に夫のことを「打てば響かない」と話した。
打っても響かないのが、嫌だと。

友人は「打つたびにいちいち響いてたら、うっといしいよ。それでいいんだよ。」
と返され、なるほどと思ったことを今でも思い出す。

思えば、、、
ひろは打てば打つほど、響く人だった。
私がイライラすれば、それに苛立ち、
私が悲しめば、不機嫌になり、
私が寂しいといえば、「我慢しなさい」と突き放された。

私が望むように、応えてくれたことは・・・思い出せない。

私が言う、打てば響くのは、そういうことじゃない。
同調してほしいのではない。感じてほしいのだ。
感じて、受け入れ、包んでほしいのだ。

そんなことは、やっぱり無理なのか。
幻想か。

今の私に「愛してる」と言うあの人は、
私の心の動きなどお構いなしに、いつも同じトーンで語りかける。
イライラする私に苛立たず、怒りもせず、不機嫌にもならない。
ただ、「困ったなぁ。ご機嫌ナナメなのかな?」とほほ笑むだけだ。

打てば響く人、響かない人。

どっちがいいんだろうね。
もう12月だ。

ひろとお別れしたのが夏のことだから、季節がまた進んだのか。
ひろとは偶然に会うこともなく、連絡もないし、私からも連絡をしていない。

時々、無性に寂しくなって、ひろを思い出すことはあるけれど、
連絡を取るなり、会うなりしたところで、何かが解決されるわけでも、
改善するわけでも、また、私の気持ちが満たされるわけでもないので、
何の行動も起こしてはいない。

あんなにも濃い年月を過ごしたのに・・・
その痕跡はかすかに残っている程度になってしまった。

これからどうなるのかなんて、分からない。
けれど、なんか・・・

虚無感だけが私を襲う。

満たされるって、どういうことだっけ?
幸せって、どんな感覚だっけ?

「大好きだ。愛してる。」と、私に言ってくれるあの人は、
私に満足と幸せの感覚を思い出させてくれるのだろうか。