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姫日記

恋する気持ちを持ち続けていたい姫の日記です。

秋の夜長は映画を観るのに最適だ。
虫の音を聞きながら、タオルケットにくるまって
今夜はラブストーリーを観た。

リチャード・ギアはやっぱりカッコいい。

昔、『愛と青春の旅立ち』を観た時、
あまりのかっこよさにクラっとした。


昔々、ひろはリチャード・ギアに似ていると言われていた。
いや、カッコいいからではない。
何というか、いかにも『女好きな』、『女たらしな』ところが
ということだろうと思う。

昔々ね。
姫の知らない昔々のこと。




秋の夜長に一人静かに考える。


姫はひろのことが大好きだ。
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仕事が立て込んでいて余裕がない。
疲れやストレスがたまっているせいか、どれだけ寝ても
寝足りず、常に眠い。

朝は決死の覚悟で起き上がって仕事に行くような有様だ。

ひろはひと頃の落ち込みぶりから抜け出して
少しずつ上向きにはなっている。
なってはいるが・・・『歳をとったな』感は拭えない。
仕方がないことだけど、そのことを目の当たりにするたび
姫の心にすーっと寒風が吹き込む。

一生懸命にひろを愛そうとしているような気もする。
あるいは、馴れ合いのせいで、恋しさを忘れちゃったのか。


しかし、まぁ、相変わらず毎日一緒に居る。
毎日一緒にお昼ごはんを食べ、じゃれ合い、
時々真剣な話をし、そして時々ひろに意地悪をする。

今日のこと。

仕事帰りにひろにメールした。
『今から帰るね。今日も会えてすごく嬉しかった。
じゃあね、頑張って!』

『お疲れ様。じゃあ。』

『つ、冷たい、、、、』

『君のことばかり考えて仕事が手につかない。』

『男はまず仕事!・・・でも、まぁ、許す。』

『ありがとう。頑張ります。』


そんなメールのやり取りをした。



けどさ、何だろう・・・
素直に、こんなことがあった、
あんなことを言った、こんなことが嬉しかった、と
ここに記すことができないでいる。

あぁ、疲れたな。
『電話してもいいかい?』

今日の午後3時、ひろからメールが届いた。
毎週木曜日は3時から打ち合わせと決まっていて、
今日もすでに打ち合わせは始まっていた。

急用か、それとも・・・
今日はひろ一人で診察に行ったので胸騒ぎがした。

『打ち合わせ始まってる。何かあった?』

すぐに返信があった。
ドキドキしながら確認すると、こうあった。

『声が聞きたかっただけ。じゃあ。』


嬉しくてその気持ちを素直に返したら、
再びひろからメールが届いた。

『仕事中にごめん。君のことばかり思ってた。』



打ち合わせが終わって、何度も何度も読み返した。
嬉しくて嬉しくて、何度も読み返した。



でもさ・・・
今日のお昼、ひろに会った時に、姫はこう言った。
「ひろは姫のことだけ考えてて。1日24時間、
1年365日。姫のことだけ考えて、姫のことだけ見て。
姫の言葉だけ聞いてて!!」

しばらくして、ひろがボーっとしているので聞いてみた。
「今、何考えてた?」

「何にも。」

「あぁ・・・もう気絶していい?」

「何で、何で?」

「私のことだけ考えててって言ったでしょ!!」

「そうか、そうか。ごめん、ごめん。」




まぁ、つまりそんなふうに強制したからなんだけど。
でも、そんなメールをもらったのは、ずいぶんと久しぶりだったので
やっぱりとても嬉しかった。




ひろが少しずつ元気になってきたように思う。
ひろは不得意分野には決して自ら足を踏み入れない。

そのことについて指摘すると、
「分かるけど、やらないだけ。」
「理屈は分かってる。」
と、殆ど言い訳にしか聞こえない理由を述べる。

『やらないのじゃない、やれない』だけだ。
それを認めて、克服すればいいのに
自分ではなから『出来ない』と決めつける。
(ひろ的には『やらない』と思い込む。)

不得意分野の一つがPCだ。
デジタル全般がお手上げと言ってもいい。

昨日のこと。
一日をひろと過ごし、帰宅してしばらく経った頃。
ひろから電話が入った。
オヤスミの電話だろうと思ったので
「わぁ、嬉しい!」素直に姫は喜んだ。

すると・・・
「ねぇねぇ、ハルのパスワードって何?」

「へっ??ハル??」

「あの、赤いのの映画の・・・」

「あ~、フールーね!ハルじゃなく、フールー。」

赤いの:赤いカバーをつけたiPadのこと
映画の:iPadに入れたアプリ『Hulu』

「それそれ。パスワードは?」

「あのさぁ、前にちゃんと教えたよね。
紙に書いて渡してあるし。」

あまりにカチンときて声を荒げた。

「そっか、そっか。分かんないや。
紙がどこにあるのか分かんない。」

「意味ないじゃん!姫がパスワード忘れてたらどうするの?」

「君に限ってそんなことない。」

「そんなの分かんないよ。ひろが自力でできなくてどうするの?」

「君がいるから。」

「自分でやってよ、そのくらい。」

そして何から何まで電話越しに指示した。

「まず、hiroって入力して。」

「ひらがなになっちゃう。」

「もうっ!!キーボードの左下にある地球のマークを
触ったらアルファベットになるって教えたでしょ。
そして、次はアットマーク。」

「あっとまーく?」

「丸の中にaって書いてるやつ!!それから、
yahoo、ドット・・・」

「どっと?」

「うーん、ピリオドのこと。」

「ピリオド?」

「英語の文の最後の句点。中学で習ったでしょ!!!」

「あ、点ね。」

「そう、点。っていうか、ピリオド。ドットくらい覚えて。」

そうして、試行錯誤の末、ひろは自力で
アドレスとパスワードを入力した。

「オヤスミの電話だと思って嬉しかったのに、
結局、困ったから使われただけじゃん。」

「違うよ。君の声を聞きたかったんだ。」

「嘘ばっかり。」

「ほんとだよ。ありがとう。ごめんね。」

「ったくさぁ、いい加減覚えてよ、そのくらい。」

そしてイライラしたまま電話を切った。



電話を切って考えた。
ひろはずっと低姿勢のままだった。
姫が声を荒げても。


なのに、姫は一人イライラして怒った。
謝らなきゃ・・・


そして数分後、姫から電話をした。
「ごめんね、怒って。」

「僕がいけないから。」

「ううん、しょうもないことで怒っちゃってごめん。」

「出来るようになるから。ごめんね。」


ひろがいつまでも出来ないのは、姫がいるからだ。
ずっと姫がやってあげればいいんだ。
自力でできなくても、ま、いっか。
ひろとのぎくしゃくが少しずつ収まりつつある。


ひろのメンタルの状態が少し上向きになって、
姫がひろに対して言った色々なことを受け入れ、
ひろはそれを一つ、また一つと実践するようになった。

親しい仲にも、もちろん礼儀はあるけれど、
もうひろに対して言いたいことはちゃんと言うことにした。


とは言っても、ちょっとしたことで
ご機嫌が悪くなるのも癪に障るから、
言葉は選び選びだけれど・・・


まぁ、そんなわけでボチボチやってます。
ひろに恋をしたい。

ひろの想いに勝るように。



今はひろの想いが強すぎるから。
こんなに強いと苦しくなっちゃう。


だから、もう一度、ひろに恋をしようと思う。



せっかくひろが素直になったのに、
姫が素直じゃなさ過ぎるからいけないんだ。


嬉しく思っていることを
素直に「嬉しい」と言えない。



冷めている部分と、そうでない部分がせめぎ合っている。
何かが変わったのか、何にも変わっていないのか、
混乱していてよく分からない。



けれども、ひろが大切な人であることに変わりはないから、
もう一度、恋をしたい。

(色々なことに疲れ果てて、書く気になりませんでした。)


突然、姫の心から何かが消えてしまったのか
抜け殻のような状態でいる。

ひろに対しての熱が冷めたような、
I can't stop loving you
みたいな気持ちがどこかへ行ってしまった。

愛おしいとか、そんな気持ちが
どこか遠くに飛んでいった。

変わらず、今も、ひろと会っているし
こないだの日曜日は一日中一緒に過ごした。


けれども、何かが違う。


ひろを想って心が熱くもならない。

心によぎるのは、将来的な不安だけ。



寂しいとは思うけれど、恋しいとは思えない。



どうしちゃったんだろう。
どこに向かっているんだろう。
もう疲れたよ。

姫はひろの保護者じゃない。
そんなに寄りかかられたら、立ってられないよ。

姫が疲れた時には誰が介抱してくれるの。
姫にとって、ひろは何?



頭が痛い。

ロキソニンを飲んで眠るしかない。
今日、朝からお部屋で仕事をしていると
ひろがお弁当を買ってやってきた。

お菓子まで買って。

ひろなりの反省の表れなのだろう。
神妙な顔で「ごめんね。」と言った。



けれど、姫の中では何かが違っていた。
ひろに触れられると、心が拒否した。

ひろは「許して。」と
微笑みながら言ったけれど、
姫は許すも許さないもない。


ひろとこの先、歩んでいくことに
どうしようもなく不安を抱えてしまった。

どうしたらいいのか分からない。


その後もひろは頑なになったり、柔和になったり
面倒を繰り返した。

ようやく分かってくれたかと思うと、また厳しい表情で
病院に対する苦情を言い、ありとあらゆることを病気のせいにする。

「あのね、納得いかないことがあるんだったら、ちゃんと
診察の時に解決しなきゃ。お医者さんと信頼関係を築くのって大事だよ。
でもね、お医者さんだって分からないことあるんだよ。」

「そんなこと僕は説明受けてない!」
強い口調でひろが答えた。
「半年くらいしたら元通りになりますって言われた。
だから、僕は手術を受けたんだ。」


「先生、そんなこと言ってないよ。ひろは色々な人に
色々な話を聞き過ぎて混同しているんだよ。
先生は『半年』なんて一言も言ってない。
姫はちゃんと先生に説明を受けたよ。一緒に聞いたでしょ。
今のひろの状況は、先生の説明通りだよ。」

「そうか・・・・」

「ね、ひろ。もっと素直になって。偏屈にならないで。
先生の言うことに疑問を感じたら、その場で解決しようよ。
ここでああだこうだ言ってもしょうがないでしょ。
じゃ、今度さ、セカンドオピニオンもらおうか。そうしよう。」

「それは必要ない。」

「じゃあ、もっと素直になって。
ネガティブに考えれば考えるほど疑心暗鬼になるし、
気持ちも沈むでしょ。でもさ、気持ちが沈んでも、病気は治らないよ。
気持ちが沈んで病気が治るなら、もっともっと沈めばいい。
でも、違うでしょ。沈めば、確実に気力は失われるよ。
ひろだって得しない。同じ時間を過ごすなら、前向きになろうよ。
『病は気から』って本当だよ。信じて。」

「うん・・・」

「ひろは、姫の言うことに反論しないで!『そうだね、そうだね』
って、言っとけばいいの。分かった?」

「うん。僕は君の言うことだけ聞いてる。」

「そう。じゃないと、捨てるよ。」

「ほんとだよな・・・」

「セックスは気にしなくていいから。他でするから。」

「やっぱりな・・・そうだよな。そうして。
分からないようにして。」

「分かった。分からないようにするから。」

「分かるよ、そんなの・・・」

「何で『しないで!』って素直に言えないの?」

「しないで。」

「しないから。」

「よーし、僕、頑張るぞー。」


子どもか・・・・・




「姫の講義は高いよ。ほんと、手間がかかるんだから!」

「そうだよね・・・ごめんね。ありがとう。」


今日の講義は都合、2時間ほどを要した。
ひろは本当に困った人だ。

ひろはわがままで、意固地で、頑なで、偏屈で
おまけに、まったく素直じゃない。

姫が一番許せないと思うのは、
自分自身でそういうことが全部分かっているにもかかわらず、
「僕のどこが偏屈なの?」
「僕ほど素直な人間はいないよ」などと言ってのけるところだ。

ひろのそんな性格のせいで、自分自身を追い詰め、
傷つけ、生きにくくしているように思えて仕方がない。

今日もそうだった。


ここ数か月、元気のないひろ。
体調が優れないことに気力が限界に近付いているのだろう。
それに加えて、色々なことに自信を喪失してしまっている。
娘さんに対する父親としての限界、
経済的な側面での姫との将来の展望、
そして姫とのセックス。
思うようにできないセックスも大きな要因になっているようだ。


ひろが苦痛に感じているのは姫だって理解している。
だからこそ、そばに居てサポートしているし
最大限の時間をひろに割いている。

「元気出しなよ。」
今日、あまりの沈みようを見兼ねて、ひろに言った。

このことがひろの気に障ったのだろう。


ひろは、如何に自分が苦しみ、努力し、耐えているかを
「君には分かりっこないだろうけど」という枕詞と共にのたまった。


頭に来た。


「なら、いいよ。もう、何も言わないから。」
涙をこらえて姫が言うと、ひろは途端に焦ったのか
大げさなくらいに相好を崩しながら

「そんなこと言わなくったっていいじゃないか~」と
甘えた声を出した。


昨日はひろと一日を過ごしたが、やっぱり
ひろは元気がなく、覇気も全然感じない。

落ち着かない体調を考えると、自暴自棄になる気持ちは
分からなくはないけれど、ネガティブ思考へと暴走するのは
ちょっと勘弁してほしい。

姫だって最大限サポートをしているし、我慢していることだって
いっぱいある。
ひろが姫に対してネガティブなことを言うのは
姫に対する甘えだとは思うけれど、さすがにこう続くと
姫の気力がもたない。

昨日の別れ際も、そうだった。
ひろは姫の気持ちなんて慮る余裕はもちろんなく、
あまりの悲しさに涙がこぼれた。

ひろはどうすることもできず、言葉もないまま車を降りた。


今日はひろの診察の日だった。
先日とは違う科の診察で、先日付き添ってあげられなかったから
「月曜日は連れてってあげるよ」と話していた。

そんな約束も昨夜は確認する気もなかった。

ひろはきっと気まずく思っているに違いない。

・・・どうしたものか。
姫はどう出るべきか考えた。

普通に「何時にお迎えに行けばいい?」と電話するか、
あるいはひろからの連絡をじっと待つか。
(ひろは自分から電話をしてこれないはずだ。)

あるいは、放っておいて
ひろが一人で病院に行くならそれで良し。
(これは姫に喧嘩を売っているようなもの。)

あるいは、姫が譲歩して電話をして優しくするか。


ものすごく考えた。

病院へは午後1時前に行く必要がある。
早目のお昼を食べて病院に行こうと話していた。
ということは、11時~11時半までには決めなければならない。

よし、ギリギリまで連絡をせずにいよう。
それが姫のひろに対する意地悪だ。

姫は今朝、オフィスには寄らず、お部屋で仕事をすることにした。
午前中に片付けなければならない仕事を優先し、
それを終えたのが11時前。

そろそろか。


そうして、姫はメールを送った。
『病院一緒に行こうね。』

一緒に行く?でもなく、
どうするの?と挑発するでもなく、
送ってってあげるよ、と上から目線でもなく、
『一緒に行こうね。』と
姫としては最高級に可愛さをアピールしてみた。


メール送信の直後、本当にすぐ
ひろから電話が鳴った。

「僕、もう支度できてる。」

「一緒に行って欲しい?」

「行って欲しい。」

「何でも言うこと聞く?」

「何でも言うこと聞く。迎えに来て。」

「どうしよっかな~。どうしても姫に来て欲しい?」

「どうしても来て欲しい。」

「じゃあ、行ってあげる。」

お迎えに行くと、ひろは神妙な顔で言った。
「ありがとう。ごめんね。」

「何でも言うこと聞くんだよね。」

「何でも聞く。僕が君にすがりついているんだから。
何でも聞かなきゃいけないんだ。僕、昨日自問自答したんだ。
『お前がこの一年病気と闘って乗り越えてこれたのは誰のお陰だって』
それは君しかいない。君のお陰なんだ。本当にごめんね。」


まぁ、いいや。
今回は許す。
懸案事項のうち一つはひろと姫の問題。

次回の診察時に主治医から泌尿器科への紹介状を
もらうことになってはいるので、進展している。
先日、EDに関してネットで色々と検索してみた。
そこにこんな表記があった。
『ED治療薬に保険が利かないのは
病気の根本的な治療ではないから。
生活の質(QOL)を高めるという目的でしかない。』

なるほど。
ひろと姫の目的は『元の状態に戻すこと』だ。
単に薬で硬くすればいいってものじゃない。

そんなわけで、ひろと姫のリハビリは続く。


水曜日はいつもと違った。
姫は何とかセックスをしたかったのだが、そうはいかず
ひろは指を使うだけに留まった。
ひろの状態は『半勃ち』というところだろうか。
ベッドからバスルームに場所を移しても
オーラルが加わっただけだ。
ひろの状態はギリギリ挿入できるかというところ。

けれど、ひろは挿入しなかった。
姫がひろを口に含み、手を使うと、ひろはそのまま
のけ反るようにあっという間に果てた。

そして、昨日。
前夜のお店が忙しかったせいでお疲れ気味のひろ。
お部屋に来ると、すぐに眠ってしまった。
この一瞬の睡眠が良かったのか、起きるとすぐ
ひろは姫に難なく挿入した。

あの青い薬は服用していない。

硬さは十分ではないし、時間の経過と共に勢いはなくなるけれど
ひろの「気持ち的」には十分アグレッシブだった。
バスルームに移って交わり、そして最後は
姫の手でひろは果てた。

この数日でひろは2度も放出したのだ。
セックスをしても必ずしも射精をしないひろにしては
とても珍しいこと。


ひろにその気がなくならない内は、リハビリを続けようと思っている。